これまで不可能だった撮影ができる
側面の2つのストラップリングを取り外すと三脚穴が現れ、左右と底面、3つの三脚穴にアクセサリーを装着する拡張性(スケーラブル)を確保した。グリップとホットシューを装着したり、ビューファインダーを装着したり、ケージなどを組み合わせて本格的なシネカメラとして使うこともできる。
ジンバル、ドローンといった使い方も紹介し、超コンパクトなシネカメラで、これまで不可能だった撮影ができるようになる、と胸を張る。
さらに、3D設計データを公開することで、サードパーティによる各種アクセサリの開発を促したい考えで、多くのアクセサリが登場することを期待する。
スマホのように持ち歩きながら美しい画を撮影できる
モデル名の「fp」は、音楽用のフォルティッシモ(極めて強く)とピアニッシモ(極めて弱く)の頭文字を合わせたもの。極めて小さなカメラながら、本格的なカメラシステムにまで拡張できる可能性の広さから名付けた、という。
山木社長は、当初フルサイズFoveonセンサー採用カメラを先に発売し、その後SIGMA fpをリリースする予定だったとして、Foveonセンサー開発の遅れから、開発の順番が入れ替わったと話す。
SIGMA fpは、スマートフォンのようにいつも持ち歩き、スマートフォンよりも美しい写真や動画を撮影できる、という方向性で、静止画に特化した「尖った」カメラを目指すFoveonセンサー搭載カメラとは異なるジャンルの製品という位置づけ。そのため、両モデルを並行して注力していく考えを示している。
SIGMA fpの発売は今年秋の予定。ハードウェアはほぼ完成しており、ファームウェアの完成を目指して開発を続けていく。価格については現時点で明らかにしていない。