テスラとは家族のような関係
一方、2019年4月にはテスラのイーロン・マスクCEOが、モデル3の生産において、パナソニック電池生産がボトルネックになっているとつぶやいたことで、両社の関係が悪化しているとの憶測が走った。対して津賀社長はユニークな回答をしてみせた。
「テスラとパナソニックは、単なるサプライヤーの関係ではなく、パートナーであり、一蓮托生である」とし、「単なるサプライヤーの関係では言いたいことも言えない。血のつながっている家族であれば、モノが言いやすいのと同じで、そうした関係において、お互いにポロッと出たことが影響を及ぼした」とする。
マスクCEOの相次ぐ発言で、株価にも影響を及ぼしているために、意志疎通に問題があるとの指摘もあるが、「関係は良好である」と反論する。
津賀社長は3ヵ月ごとに渡米して、マスクCEOと会話をしているという。
「お互いにときどき言いたいことがある。今回は、パナソニックの電池がボトルネックだったかもしれないが、その前にはテスラのモノづくりがボトルネックだった」とし、
「どちらかが頑張れば、どちらかがボトルネックになるのが普通である。オーバーキャパシティーでやっても、うまくいかない。両社で両輪を回しながら、フル稼働状態を維持することが、このビジネスの成功パターンである。両輪の回り方が少し違う状況になるというのはよくある」とする。
とはいえ、津賀社長にも言いたいことは多いようだ。
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