モバイルPCのキーボード角を調整できる
「INVISIBLE LAPTOP STAND」を衝動買い
昨今の秋葉原界隈やネットを見ていると、相変わらずキーボードに凝っている人が多いようだ。筆者もメカとしてのキーボードは大好きで、初めて買った8ビットパソコンのころから数えると、30年以上はキーボードを叩いているが、なぜかまったくタッチタイピングができない。
文字入力で使う指は左手が人差し指だけ、右手は親指と人差し指、中指、小指という超変則的な組み合わせなのだ。常にキーボードを打つ人は、キー配列はもとより、キー間のピッチやキースイッチの音、深さ、反発力など色々とこだわることも多い。スカルプチャータイプを好きな人もいれば、フラットなキーボードが好きな人もいる。
また、意外とキーボード全体の傾きにこだわる人も多いようだ。今でも筆者が使い続けている過去の多くのパソコンキーボードを並べて見てみると、1981年の「The IBM PC」から最近のThinkPadブランドの外付けキーボードまで、ほとんどのキーボードユニットの裏側には、キーボード全体の傾きを調整してベストな入力姿勢を実現できる工夫が施されている。
大抵はキーボードユニットの上辺の裏側にある小さな“爪”を引き起こすシンプルな構造だが、筆者が愛用している一番古い省スペース型のIBM PCキーボードは、キーボードユニットに傾きを与えるための爪の引き起こし角度が二段階になっている。
一方、ラップトップPCやノートパソコンと呼ばれるモバイルPC系では、キーボードの傾き調整のための爪は、ごく一部の例外を除いてほとんど付いていない。大抵は、比較的高さの無い複数のゴム足のみだ。
一般的にデスクトップパソコンはキーボードとディスプレーが完全分離した形式だが、多くの場合、モバイルPCは必然的にディスプレーとキーボードがヒンジで繋がった一体型で 閉じて持ち歩く通称クラムシェル(貝殻)型が圧倒的だ。
筆者の周囲を見渡してみたら、モバイルPCユーザーでキーボードに傾きを付けるためのオプションなどを使用している人はそれほど多くはない。ただし、デスクトップパソコンとは異なりあちこち持ち歩けるモバイルPCは、自宅やオフィス、図書館、ホテル、機内や車内など、利用する場所のデスクの高さによって、キーボードの入力環境やディスプレー位置の上下があることが普通だろう。
ディスプレーは0~180度まで広がりどこでも視角調整できるものが多いので、角度の微調整も可能だが、全体の高さの調整は不可能だ。しかし、昨今さまざまなメーカーから発売されている通称“モバイルPCスタンド”と言うモノを使えば、ディスプレーの絶対的高さも調整可能だ。しかし、外付けの2番目のキーボードでも使わない限り、ディスプレーとくっついているキーボードの高さも必然的に変わってしまうという、ちょっと残念な結果となってしまう。
昨今のタブレットの出現は、オプションでお気に入りのキーボードを追加することで、ディスプレーとキーボードのより自由なレイアウトを実現してくれるが、モバイルPCの外付けキーボード同様、操作性の向上は同時にトータル重量や携帯性の面で多少のマイナス要素にもなりそうだ。
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