サイボウズ社が提供しているウェブサービス「kintone」は、一言で言うなら「簡単に自社の業務に適したシステムを作成できるクラウドサービス」だ。業務アプリを直感的に作成できるほか、社内SNSとしての機能も備えスピーディーに情報共有ができるなど魅力が盛り沢山だ。 本連載では、そんなkintoneの導入から基本機能の紹介、そしてアプリの活用法など、ビジネスの現場で役立つ情報を取り上げていく。第84回では、使わなくなったフィールドはいきなり削除せずにごみ箱へお取り置きしてみる。

フィールドを消すとデータも削除されるので一定期間よけておこう
アプリの改修をしていると、もう使わないと思われるフィールドが出てくる。もちろん、いつでも作業できるのだが、稼働中のアプリなら注意が必要。削除したフィールドのデータももちろん削除されるのだが、これは復活できなくなるのだ。
不要なフィールドは確かに整理すべきなのだが、きちんと検討しないと、あとでやっぱり必要になったということもよくあること。そこで、ごみ箱フィールドを用意して、一定期間そこに置いておくという処置をオススメする。
たとえば、居酒屋のお酒の仕入れ価格から1杯当たりの販売価格を用意していたが、濃いめなどに対応するため10cc単位での計算にしたので、販売価格が不要になったというケース。まずは、フィールドの設定画面で「グループ」フィールドを一番下にドラッグ&ドロップする。その後、不要になった「販売価格」フィールドをグループの中に移動させる。グループの設定画面から、フィールド名を入力する。もちろん、「グループ内のフィールドを表示する」のチェックは外しておく。
これで、レコードの入力画面や詳細画面に不要な項目が表示されなくなった。グループ名部分をクリックすれば、待避したフィールドが表示される。「ごみ箱」のラベルは非表示にすることもできる。

この連載の記事
- 第107回 krewDataで売上管理のCSVからデータを取り込み店舗ごとの予実管理を自動集計する
- 第106回 IoTエッジデバイス「Gravio」で取得したCO2濃度をkintoneに記録する
- 第105回 グランプリは相互電業! 愛媛バス、サエラ、RGCのkintone AWARD 2021登壇
- 第104回 医療、福祉、電気工事業界で大きな業務改善を実現したkintone事例がスゴイ!
- 第103回 SNS投稿を添削するアプリを作るようにkintone担当に指示してみた
- 第102回 kintoneの最新アップデートをチェック 2021年8月から11月まで
- 第101回 幕張メッセで「サイボウズデイズ2021」開催! 注目ブースを突撃取材
- 第100回 顧客マスタから顧客名を引っ張ってくるルックアップをカスタマインで魔改造してみた
- 第99回 kintoneは使いたいが神Excelも手放せない! そんな時は「Smart at tools Excel入力」
- 第98回 kintoneでDX化する人材を育成する「J CAMP」に参加したら一皮むけた
- 第97回 kintone内の情報をアカウントのない人に見せるのに便利な「kViewer」
- この連載の一覧へ