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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第507回

USB 4の発表で、USB 3.2はどうなった?

2019年04月22日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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USB 4.0最大の懸念は
40Gbps準拠のケーブル

 USB 4.0での最大の懸念はおそらくケーブルである。もともとUSB 3.1の時点で利用できる最大ケーブル長は1mとかなり厳しいのだが、Thunderbolt 3の40Gbps(つまり20Gbps×2の2レーンオペレーション)では、パッシブケーブル(要するにただの銅線)なら最大50cm、間にバッファを入れたアクティブケーブルでも最大2mと規定されている。

USB 3.2もGen 2相当で動作する場合はやはり最大1mとなる

20Gbps(10Gbps×2)ではパッシブケーブルで本当に2mがいけるのかも怪しい。このあたりがUSB Type-Cケーブルの規格にあわせて1mになる可能性もありそうだ

 しかもアクティブケーブルの場合、しばしばUSB 3.1を認識せず、USB 2.0相当でしかつながらないこともある。このあたりはバッファーとデバイスの相性の問題であり、そうでなくてもUSB PD絡みでまともに給電できないType-Cケーブルが世の中に大量に出回っている現状を考えると、相当厳しそうな感じがする。

 このあたり、USB-IFが明確に40Gbps準拠のケーブルを明確に区別できるような認証手段をきちんと提供できるのか、も普及には影響を及ぼしそうだ。

 今のところUSB 4.0に対応しそうなコントローラーを内蔵しているのはインテルだけ(もっともこれも、既存のThunderbolt 3コントローラをスムーズにUSB 4.0対応に出来るかどうかは確認の必要がある)だが、その他のベンダーがどういう形でこれに対応するか、は今年のCOMPUTEXあたりで明らかになると思われる。

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