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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第607回

オリンパスの巨大フラッグシップ機「E-M1X」で猫の一瞬を切り取る!

2019年04月20日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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大きなボディーは大きい理由がある!
オリンパス「E-M1X」で猫を激写!

 春の新製品シリーズ第3弾はオリンパスのフラッグシップ機「E-M1X」。マイクロフォーサーズ機って小型軽量が良さ、というのを覆したデカさがポイントで、イメージセンサーが小さくても必要な機能や性能を追求すればどうしてもボディーは大きくなっちゃうのだ、というハイエンド機だ。

塀の上から遠くをうかがうミケ系地域猫。とつぜんぬっと現れたのでこれは飛び降りるに違いないと慌ててセッティングを見直したのだった。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1X

 追求したのは超高速なAFと防塵防滴といった頑丈さ、それからバッテリーの持ち(縦位置グリップ一体型で、顎のところにバッテリーが2つはいってる)。で、大きくなってしまったわけであり、いや、大きくなってしまった、は語弊がある。大きくしたのだ。がっしりしたボディーでしっかり構えて安定した撮影をしたいというニーズのために。

オリンパス「E-M1X」の雄姿。もっとデカいレンズを付けた方が似合うというボディーは縦位置グリップ内蔵の過酷な現場対応フラッグシップ機だ

 よって猫を撮るにはいささか重装備(ネコ科の猛獣を撮りにいくわけじゃないのだから)ではあるが、構えたときの安心感やサクサク動く快適さはなかなかない。

 これにズームレンズを付けて自転車で撮影にでも行こうと走ってると、ちょっと遠くに2匹の兄弟猫を発見。思わず道路の反対側に自転車を止めてカメラを構えたわけである。天気が悪くて撮影には悪条件だったが、それはしょうがない。

民家の片隅でくつろいでた2匹の(おそらくは)兄弟猫。向かって左の猫がむくっと起き上がった瞬間に。どっちも耳がカットされてるので去勢済みのようだ。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1X

 2匹の猫を狙ってたら、向かって左にいる1匹がもそもそと動き出した。そしてそこから飛び降り、姿が見えなくなったと思ったら、左手にある塀の上からひょこっと顔を出したのである(冒頭写真)。

 お、これはここから飛び降りようとしてるに違いない、と慌ててシャッタースピードを上げ、AF-Cモードにし、高速連写をオン。そしてレンズをちょっと広角側に。あとは飛び降りる瞬間から撮り続けるのである。その連写の中から2枚。垂直の壁を途中まで走り、ぴょんと蹴って上手に着地するのがわかる。

垂直の壁をすすっと下りたと思ったら、最後の1mくらいで壁を蹴ってジャンプ。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1X

前足で上手に衝撃を吸収して着地したのだった。このあたり、さすが猫だよねえ。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1X

 で、道路に出てどうするのかなと思ったら、わたしの自転車に隠れてちょこんと座ってる。

どこかへ出かけるのか何か見つけたのかと思ったら、結局このあたりでしばらくじっとしてただけなのだった。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1X

 謎である。せっかくなので縦位置グリップを使って縦位置で。縦位置グリップがあるとさっと持ちかえるだけでいいからラク。

縦位置でギリギリの猫目線で。よい顔をしております。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1X

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