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T教授の「戦略的衝動買い」 第523回

はんこ文化衰退期にキートップ型はんこ「keyin」を衝動買い

2019年03月13日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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シャチハタタイプのスタンプ印
「Keyin」を衝動買い

 そんな筆者だが、あるとき偶然にジャストマイショップというウェブ通販からのメールでキー型はんこ「keyin」(キー印)という変わり種はんこに衝動買いの虫が起こされ、反射的にジャストマイショップオリジナルデザインの製品を衝動買いしてしまった。

到着したキー型はんこ「keyin」(キー印)は、極めてコンパクトなディスプレイパッケージ。筆者は街の店頭ではまったくお目にかかったことがない

到着したキー型はんこ「keyin」(キー印)は、極めてコンパクトなディスプレイパッケージ。筆者は街の店頭ではまったくお目にかかったことがない

 keyinは、よくある朱肉を使用しない、通称“シャチハタ”と呼ばれているスタンプ印の仲間だ。送られてきたパッケージの中には、keyin本体と印面部分のカバー(キャップ)、オーダー印面の取り付けツール(印面セット器具)、専用補充インク、取説5点だ。

複雑な形状に折り畳まれてパッケージに収納されていた取説とkeyin本体、印面部分のカバー(キャップ)、オーダー印面の取り付けツール(印面セット器具)、専用補充インク

複雑な形状に折り畳まれてパッケージに収納されていた取説とkeyin本体、印面部分のカバー(キャップ)、オーダー印面の取り付けツール(印面セット器具)、専用補充インク

 取説には、オリジナルの印面申し込み用のユーザーIDとパスワード、お客様番号があらかじめ記載されている。古くからのジャストシステムのソフトのユーザーならご存知だとは思うが、創業以来の同社のテーマカラーは有名なワードプロセッサー「一太郎」のテーマカラーである「赤」だ。

 現在も同社のウェブ通販で販売されているキーボード(東プレ製)は、ESCキーと一部のショートカットキーのキートップに、そのテーマカラーである赤が採用されている。keyinのESCキーはマウス操作ではなく、キーボードから両手を離すことのない文書入力のプロが頻繁に使用する「メニュー」キーの呼び出しキーへのオマージュだろう。

 そんな古くからの一太郎やATOKユーザーならピンとくる、ESCキーを単体で取り上げてフォーカスしたスタンプ印がkeyinなのだ。keyinも一般的なスタンプ印と同じく、デザイン的に気に入った物理的なはんこ本体をショップで買って、購入者それぞれが違う印面をオーダーする仕組みは同じだ。

取説の片側の面には、部品の説明などが記述されている

取説の片側の面には、部品の説明などが記述されている

 keyinは、取説に印刷されたQRコードの注文ページにログインして自分専用の印面を発注する。QRコードは表示されるウェブサイトによって2種類あり、「パソコン・スマホ用」と「スマホ以外の携帯電話」という現在では極めて妙な組み合わせだ。

取説の反対側の面には、印面発注の為のユーザーIDやパスワード、お客様番号が記載されている

取説の反対側の面には、印面発注の為のユーザーIDやパスワード、お客様番号が記載されている

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