容量は激増しても
ケーブル敷設に必要な技術や経験は変わらない
斎藤氏は海底ケーブルの敷設について、「容量でいえば50年前から約260万倍になっており、技術革新は目覚ましいものがある。とはいえケーブルの陸揚げは技術者が現場で判断しながら、職人の技術が必要という点は50年前と変わらない」とし、約50年の間に蓄積された技術と知見が強みであると話した。
工事の進捗状況については「現在海底の調査を進めているところ。それに合わせてシステムの全体の設計をして、夏以降にケーブルをひく段取りになっている」(山森氏)。
発表会のあとに、参加した記者に向けて現在稼働中の沖縄県八重瀬町にある海底線中継所の見学も実施された。中継所内は安全性のため撮影禁止ではあったが、現在の運営状況などを解説。災害で停電などがあっても、自家発電で運用できるようになっているなど、ネットワークが遮断されないような体制がとられていた。