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インターネットの舞台裏、海底ケーブルはこうやって敷設されている

2013年07月21日 10時00分更新

文● 太田/ASCII.jp編集部

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ケーブル敷設船「KDDI OCEAN LINK」。海底ケーブル破損に備えて横浜港で24時間以内の緊急出港体制を365日強いられている働く作業船だ

 我々は国内にいながらインターネットを介して海外の情報をどこでもいつでも知ることができる。それはもはや普段意識することのないくらい当たり前になっているが、その恩恵はどのようにして授かっているのだろうか。KDDIは、そんな舞台の裏側を紹介すべく、日々縁の下で作業を続けている、国際ケーブル・シップ(KCS)の海底ケーブル敷設船「KDDI OCEAN LINK」の内部を見学できるプレスツアーを開催した。

 「KDDI OCEAN LINK」は、海底ケーブルの敷設やメンテナンスを行なうケーブル敷設船。6月27日にシンガポールと千葉県・千倉を結ぶ通信容量約28Tbpsの海底ケーブル「SJC(South-east Asia Japan Cable」の運用が開始されたのが記憶に新しい。また、SJCは千葉県・千倉で米・ロサンゼルスまで接続されている海底ケーブル「Unity」を中継することで、アメリカまで最短ルートを結んでいる。

日米海底ケーブル「Unity」は、総延長約9620km、総建設費約3億米ドルで敷設され2010年3月30日に運用が開始された

日本とシンガポールを接続し、日本を中継することで米国~アジア間をシームレスに通信できる「SJC(South-east Asia Japan Cable」

Google Earthで見るとシンガポールからロサンゼルスまでほぼ一直線に海底ケーブルが伸びているのがひと目で解る

 今回のプレスツアーでは、KDDI OCEAN LINKの役割である、海底ケーブルの敷設するに当たって船に搭載されている機器や、海底ケーブルの破損事例を実物を交えて見学できた。ここからはフォトレポートでお伝えしていこう。

まずは船橋。船の運行はここで決まるもっとも重要な場所だ

ジョイスティックで船体を操作できる。まるでゲームのようだ

一般的なハンドルで操作することもできる。油圧なので大きな船体でもハンドルは重くないそうだ

ハンドルを切った角度は上部のメーターで確認できる

こちらは一定時間動くものを検知しないとアラームが鳴る機械。いわゆる居眠り防止装置とのこと

こちらから艦内の様子をモニターできる

プロペラを調節するスロットル。車で例えるとアクセルの役目とのこと

お詫びと訂正:掲載当初、船名が「KDDI PACIFIC LINK」となっておりましたが正しくは「KDDI OCEAN LINK」です。該当部分を訂正するとともにお詫び申し上げます。(2013年7月22日)

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