あふれんばかりの人、熱量あふれるセッション、会場のあちこちで交される賑やかな会話。これぞJAWS DAYSだ。「満漢全席」をテーマに据えた今年のJAWS DAYS 2019は、幅広いユーザーのニーズを満たす数多くのセッションが行なわれた。
満漢全席はセッションの数や質だけじゃなかった
JAWS-UG最大のお祭りであるJAWS DAYSに参加するのも、今年で5回目になる。毎度、その規模と熱意には圧倒されてくるのだが、今年は事前登録者数で2450人、最終的な参加者も1900人までいったらしい。もちろん過去最高の数字で、実際は会場は人だらけ。コミュニティとしてのまだまだ成長を続けるJAWS-UGの勢いが伺える。
「no border」をテーマに海外からの登壇者を多く盛り込んだ昨年のJAWS DAYS 2018に対し、今回の特徴は「満漢全席」というテーマ通りのコンテンツの多彩さだ。ご存じの通り、AWSは単に従量課金でサーバーを貸し出しているだけではなく、インフラからアプリケーションに至るまで幅広いサービスのポートフォリオを用意する、まさに満漢全席なサービス事業者である。AWSのユーザーコミュニティであるJAWS-UGがこの流れに対応しないはずはなく、今回は基本的なAWSサービスはもちろん、コンテナ、サーバーレス、IoT、機械学習、ビッグデータ、セキュリティなど広範な内容でセッションが開催された。ハンズオンも用意されており、多くのエンジニアは満足できたのではないだろうか?
それにしても、コミュニティイベントでトラックで11トラック129セッションというのは、記者泣かせのセッション数だ。現地に来られないライターのために同じ時間に別のセッションの撮影や録音もしなければならず、私は朝からせわしなくセッション会場を行ったり来たりすることになった。セッションを途中で抜けてランチをとったり、隣の会場まで写真を撮りに行ったり。展示会場に足を伸ばす余裕はなく、ノベルティのJAWSどら焼きがゲットできなかったのは残念だった。
でも、こうして1日イベントを歩き回ってみると、スムーズな入場や移動、集中できる聴講、気持ちのよい登壇、活発なコミュニケーションなどのために、心を尽くす主催者側の「おもてなし」がいたるところから伝わってくる。無線LANの強化やキッチンカーの用意といったわかりやすい改良のほか、要所要所でのアナウンスやトラブル時の対応まで含め、毎年積み上げられた反省がきちんと活かされている。プレス対応もスムーズで、おかげで数多くの取材をつつがなく終えることができた。セッションの数や質はもちろん、スタッフのおもてなし心まで含めて、まさに満漢全席だった。
AWS Samurai 2018おめでとう!夜は初対面のみんなと盛り上がる
セッションが終わった後は、各会場の壁が取り払われ、参加者全員集まっての懇親会だ。1900人にもおよぶエンジニアが一堂に会する会場の風景はさすがに圧巻。こんなにいっぱいいたんだと改めて驚く。
懇親会では、毎年恒例のAWS Samuraiの発表が行なわれた。四国で初めてのAWS Samuraiになった影浦義丈さん、一昨年のJAWS FESTAを成功させて今回のLT大会もおいしいとこ持ってった筒井孝典さん、JAWS-UG広島を盛り上げた丸本健二郎さん、そして実行委員長としてJAWS DAYSを率いたわれらが吉江 瞬! 会場から沸き上がる吉江コールに本人もコミュニティメンバーも涙ぐんでたけど、私もウルウルきてたんよ。
初参加のJAWS DAYS 2014以来、JAWS-UGに関わってきたこともあり、こんなおじさん記者にもいっぱいお友達ができた。だから、JAWS DAYSは旧交を温める場所でもある。日中はずっとセッションでバタバタしていた分、懇親会の時間は取材を止めて、会場で歓談させてもらうことにした。
そして、今回のJAWS DAYSでも、ランチセッションを聴講してくれた人や、私の記事を読んでくれた人たちが、声をかけてくれたので、新しい出会いにつながった。懇親会の後は、出口で名刺交換した人たちと、そのままふらふら五反田でご飯食べた。大手システムインテグレーター、IoTスタートアップ、クラウドインテグレーターのエンジニアたち、メーカー系IT子会社の課長さん。普段だったら絶対に会わない人たちと、テクノロジーやメディアのネタを肴に盛り上がる! これぞコミュニティの醍醐味よねと思いながら、五反田の夜はふけていったのであった。
ということで、今年もJAWS DAYSたっぷり楽しませてもらいました!イベント主催者、登壇者、参加者も、みなさんおつかれさまでした!
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