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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第6回

VTECターボを搭載したホンダのコンパクトSUV・VEZEL TOURINGが快適すぎた

2019年02月19日 16時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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VEZELの美点は取り回しの良さ

 VEZELの美点は、全長約4.3メートル、全幅約1.7メートルの絶妙なボディーサイズと、最小回転半径約5.5mの取り回しのよさ。これは都内の細い路地や狭い駐車場で都合がよい。そして後端をスラントさせたようなデザインに、リアドアのノブがピラーと一体化したようなクーペスタイルが洗練された都会的印象を与える。

 しかし、実際には他社のコンパクトSUVのようなスラント形状ではないため、荷室の容量を充分に確保。もちろんフルフラットにすることも可能だ。

VEZEL TOURINGの荷室スペース

VEZEL TOURINGのサイドビュー

 さて、気になるのはフロントにマウントした1.5リットル直列4気筒のVTEC TURBOエンジンだ。従来のNAガソリン仕様に比べ約40馬力アップの171馬力を発生するこのユニットは、シビックをはじめ、数多くの車種でも搭載されているものと同等。ターボ車でありながらレギュラーガソリンに対応しているのもうれしいポイント。

フロントに搭載した1.5リットル直噴4気筒VTEC TURBOエンジン

1700回転からフラットトルクという特性

 単なるエンジン載せ替えモデルと思いきや、実はボディーも専用品というから驚きだ。それは従来のガソリン仕様車にはなかったインタークーラーの配置などによる一部変更ではなく、ボディーの各所に補強を施しているというから驚きだ。さらにシャーシの変更により両サイドに排気管を配置することができたそうで、これによりスポーティーさが増した。リアゲートに取り付けられたエンブレムと両サイドのエキゾーストエンド以外で既存モデルとTOURINGを区別することは難しいが、ちょっと違うVEZELであることをさり気なく主張している。

リアに2箇所マフラーエンドを配置

TOURINGエンブレム

専用ボディーとすることで、追加機能(インタークーラーの配置など)と剛性を高めている

 走行機能面として、アジャイルハンドリングシステムを搭載したVSA(車両挙動安定化制御システム)を新たに追加。従来の「車輪のロックを防ぐ」ABS、「車輪の空転を抑制する」TCSに加え、クルマの横滑りを制御するもので、雪解け時の路面のようなシーンでもスムーズに、安心して走行可能だ。

アジャイルハンドリングシステムを搭載する

 ボディー色は新たにプレミアムクリスタル・ブルーメタリックを用意。また今回のTOURING追加に併せて全タイプにスーパープラチナグレー・メタリックが加わった。今回の試乗車はこのスーパープラチナグレー・メタリック。車両が金属塊のような、精悍で男性的な印象を与える。どことなく「大人の持ち物」といった雰囲気を醸し出していた。

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