吹雪の中の納車と生還
さて、本日も話題の中心は、私のマツダのロードスターRFであります。納車手続きも完了し、いよいよ出発。吹雪の中、今生の別れになるかもしれないというので、スタッフのみなさんに手を振りながら、アクセルを吹かし、クラッチをつないでみると、おおっ!
ちゃんと走るんであります。当たり前っちゃあ当たり前ですが、自分のクルマとしては初のFR、おまけに20年ぶりのマニュアルトランスミッション。どうなることかと思いましたが、なんとか他人様に迷惑をかけることもなく帰ってまいりました。
今回は、この吹雪の日に、ちょっとだけ走った印象について、話を進めてまいりましょう。こんなクルマでも乗ってみれば案外雪の中を元気に走るもんでして、驚きでありました。
実は電子制御てんこ盛りだった
私が生きて帰ってこられたのは、おそらくは最新の電子制御に助けられたところ大であります。いかにもアナログな感じのクルマに見えますが、中身は電子制御の満載状態なんであります。
こんくらいアクセル踏んでも平気だろうってんで、ぐっと右足に力を込めると、駆動輪が空転するかしないかのタイミングで、勝手にエンジンの出力を絞りやがるんですねえ。運転手様の意思に背くなんて生意気じゃねえか、と思いもしましたが、生意気なのは自分の方なんでありました。
これは「トラクション・コントロール」と申しまして、タイヤと路面の摩擦力を超える力が加わった場合に、ホイールスピンを防ぐ仕掛けであります。峠道でクルマを横にしている連中には嫌われるんでありますが、雪道ではありがたいもののように思えますね。
こいつのおかげで、ケツを振って他所様のクルマにぶつける、車輪の空転を繰り返して雪に埋もれて動けなくなる、なんてこともなく済んだんでしょう。
このトラクション・コントロールに、ブレーキの制御を組み合わせた「スタビリティ・コントロール」という仕掛けも付いておりまして、日本語で言うところの「横滑り防止装置」。メーカーによって呼び名はまちまちですが、マツダでは「DSC(Dynamic Stability Control)」と呼んでいるものです。
ステアリングを切った角度、実際のクルマの動き、そこに差を認めると、エンジン出力とブレーキを協調制御して、クルマの姿勢を安定させようというものです。時速20キロメートル以上で有効になるというものですが、こいつが効いているのか効いていないのか、雪道ではよくわかりませんでした。
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