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業界人の《ことば》から 第326回

dynabook Gは買いやすい価格で世界最軽量に取り組んだ

2019年01月30日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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今回のことば

「30年目のPCとして、あるべき姿を追求した。目指したのは、『これぞ、ノートPC(The Note PC)』といえる製品である」(Dynabookの覚道清文社長兼CEO)

30年前、dynabookは業界を震撼させた

 dynabookが発売30周年を迎えた。

 記念に30周年モデルとして投入された「dynabook G」シリーズは、2019年1月1日からスタートしたDynabook株式会社の第1弾製品でもある。

 振り返れば、dynabookブランドの第1号製品として、1989年に発売されたJ-3100SSは、世界初のノートPCだ。重量2.7kg、厚さ47mm、2.5時間バッテリー駆動と、当時としては画期的な薄型、軽量を実現。バッテリー稼働する世界初のPCだった。

 コンピューター科学者であるアラン・ケイ氏が「人に寄り添い、人を支える、真のパーソナルなコンピューターであるべき」というダイナブックビジョンを提唱。それにちなんで、世界初のノートPCを、dynabookと命名したのが始まりだ。

 「いつでも、どこでも、必要なときに、誰もが使えるPCを具現化した」と、Dynabookの覚道清文社長兼CEOは、最初のdynabookのコンセプトを語る。

 当時、国内PC市場で圧倒的シェアを持っていたのがNECのPC-9800シリーズ。dynabookの登場で、ノートPCへの参入では先行を許し、巻き返しのために社内では大号令がかかり、わずか4ヵ月で98NOTEを製品化。市場に君臨していたトップシェアメーカーを慌てさせたエピソードも持つ。30年前のdynabookの登場は、まさに業界を震撼させた。

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