コマンドの種類は大きく分けて2つ
コマンドには,大きく内部コマンドと外部コマンドがある。
内部コマンドとは、コマンドプロンプトの実体となるcmd.exeが解釈して実行するコマンドをいう。これに対して、外部コマンドとは実行ファイルのことだ。実行ファイルとは、中にプログラムを持ち、特定の拡張子を持ったデスクトップ環境プログラムを指す。
ただし原則的に、外部コマンドはフルパスを指定する必要がある。しかし、これも面倒なので、あらかじめ登録したフォルダーにおかれている実行ファイルに関しては、パスを省略し実行ファイル名のみでコマンドを実行することができる。
内部コマンドは実行ファイル名ではないのでパス指定は常に不要である。しかし、登録されていないフォルダーにおかれている実行ファイルをコマンドとして起動する場合には、必ずフルパスを指定する必要がある。
もちろんここでもカレントフォルダーの概念は有効で、カレントディレクトリにある実行ファイル名は、パスを省略して実行ファイル名のみで起動が可能だ。また、スペースを含むフォルダーやファイル名があるパスは、ダブルクオートで括る必要がある。たとえば、プロンプト直後に以下のように指定する。
"C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\bin\nmake.exe"
これは、「C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\bin\」にある「nmake.exe」という実行ファイルをコマンドとして起動する場合だ。
実行ファイル名には、「.exe」などの拡張子が付いている。拡張子は最近のエクスプローラーでは表示が省略されているが、dirコマンドなどで見るとファイル名の後に拡張子がつけられている。コマンドラインとして起動する場合には、この拡張子も省略可能である。
なお、実際にはコマンド名は実行ファイル名であるため、自分でウィンドウを表示するGUIプログラムもコマンドプロンプトから起動できる。たとえば、notepadというコマンドラインを実行させると、メモ帳が起動する。
メモ帳は、notepad.exeという実行ファイル名を持ち、「C:\Windows\」フォルダーにおかれている。Windowsフォルダー(C:\Windows)はパス指定が不要なフォルダーとして登録されているため、フルパスを指定する必要もない。なお、一般にWindowsのGUIプログラムは、引数の並びにパラメーターのみを取り、オプションを持たないことがほとんどだ。
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