榴弾砲の推進剤を入れるケースらしいです
NSNを調べてみてもあまり情報が見つからなかったんですが、どうやらこのコンテナケースはM18A2というモデルで、砲弾を発射するための装薬が入れられていたようです。M2A2 203mm榴弾砲とそれを搭載するM110 203mm自走榴弾砲、M201 203mm榴弾砲とそれを搭載するM110A1 203mm自走榴弾砲の砲弾用の推進剤です。ということは弾薬箱というのは正しくないですね。2行目のMTLは何のことなのかわかりませんでした。メタルかなぁ?
丸の中にunと書かれたマーク。国連の規格に合格している証です。これがあるということは危険物容器ということになります。
1A2/Y28/S/96/USA/DOD/AYDの最初の1A2は容器コードです。1は容器の種類でドラム、Aは材質で鋼、2は天板取り外し式。フタが外せる円柱状の鋼製容器ということですね。Y28は等級と重量で容器等級ⅡまたはⅢで危険性は中程度以下、最大28kg、Sは個体輸送用、96は1996年製の意味です。
USA/DOD/AYDは前回の弾薬箱と同じく、この容器が陸軍施設ピカティニー・アーセナルの米陸軍研究開発・エンジニアリング司令部の承認のもとで作られたことを示します。
ゴツいロックがかっこいいのです
国連コードでわかるとおりフタは取り外し式。フタに付いている三角のプレートが切り欠きに引っかかってロックされています。このゴツさがいかにも軍用って感じでたまりません。
フタを外すときは、まず板状のツマミを左に回します。くるくると回していくと、その下にある蛇口のハンドルみたいな形をした三角のプレートが下がっていってロックが外れます。あとは三角プレートを左に回して切り欠きから外し、グッと引っ張るだけ。
これもまた密閉度がかなり高いので濡れて欲しくないものを入れるには最適なんですが、見てのとおりの円柱状なので、入れられるものが限られてきます。なにか入れるものはないものか……(本末転倒)。
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