ハーグ陸戦条約に則って軍では鉛弾は使いません
3行目と4行目はセットになっていて、4-BALL M33はM33ボール弾が4発、1-TRACER M17はM17曳光弾が1発ということです。ボール弾というのはフルメタルジャケット弾の通称で、普通の弾丸が鉛製なのに対し、フルメタルジャケット弾では鉛でできた弾芯が銅合金のジャケットで覆われています。
銅合金というメタルですべてを覆うからフルメタルジャケットということですね。特別な弾のように感じますが、軍で通常使われている弾丸はみんなこれなのだそうです。
戦争といえども無法は許されず、戦時国際法で一定のルールが定められています。そのひとつであるハーグ陸戦条約に「不必要な苦痛を与える兵器、投射物、その他の物質を使用すること」を禁止する規定があって、鉛の弾丸はそれに抵触するとされているそうです。鉛の弾が人体に命中すると変形して必要以上の苦痛を与え、また鉛中毒を引き起こすためです。
そこで軍隊では鉛がむき出しになっていないフルメタルジャケット弾が使われています。また、この弾丸は貫通力が高いことや、鉛の弾丸は銃身や銃口に鉛のカスが付着するため、掃除の手間を減らすという意味もあるようです。
曳光弾というのは名前のとおり、飛びながら光を曳く弾。弾がどっちの方向に飛んで行ってるのかがパッと見てわかるように、5発に1発ぐらいの割合で混入されます。このケースの場合も5発に1発はM17曳光弾が発射されるようになっています。
一番下のLC-14B367L074はロット番号ですね。
フタの裏にはゴムパッキンが付いていて完全に密閉できます。密閉力が結構すごくて、まだ暑いころに別の弾薬箱を閉めておいたら、なかなか開けることができませんでした。中の気圧が下がっちゃったんですね。これなら水の侵入の心配は無用です。頑丈だし工具入れなんかにいいかもしれません。
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