置き忘れ防止タグのMAMORIOが優勝「B-SKET」デモデイ
BtoB特化型アクセラレータープログラム「B-SKET」参加6社の集大成
世界最小クラスの紛失防止IoTデバイス「MAMORIO」
MAMORIO社のIoTデバイス「MAMORIO」は、なくすと困る物に取り付けておくだけで、置き忘れなどの紛失時にアラートでお知らせが届くソリューション。デバイス自体は家電量販店やECサイトなどで販売されている。
紛失物に「MAMORIO」がついていると、その物の近くをほかのユーザーが通りかかった際にその場所を通知してくれる。「MAMORIO」のクラウドトラッキング機能によって、東京23区内では91%のエリアで紛失物とすれ違う確率があるとのこと。また、交通機関に設置されたMAMORIO SPOTは500路線となっており、遺失物センターに紛失物が届けられるとすぐにスマホに通知される。
紛失物は個人に限らず、逆に法人の場合、社員証や入館証、あるいは情報機器などの紛失によって取引停止や賠償請求、信用問題につながる。これらは物だけでなく、探すコストも踏まえると1件あたり2000万円以上のコストとなっている。こうした紛失による経済的損失、信用の失墜を防ぐのが法人向けサービスの「MAMORIO OFFICE」だ。
「MAMORIO OFFICE」ではハードウェア、アプリに加え、管理コンソールやカスタマーサポートをパッケージにしたサービスを提供している。すでに23社が導入しており、480台のノートパソコンに導入したIT企業では置き忘れ予防アラート通知が3万8000回を超えているが紛失は1件も起こっていない。今後はデータの蓄積、スコアリング機能の搭載、損害保険会社との連携なども視野に入れている。