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業界人の《ことば》から 第322回

新4K8K放送、積極的に観たい人は10%

2018年12月14日 15時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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今回のことば

「2020年には多くの視聴者が家庭のテレビで、新しい放送を楽しんでもらえる状況を目指す。放送が始まる今日からが、普及に向けた新たなスタートであり、勝負である」(一般社団法人放送サービス高度化推進協会の福田俊男理事長)

厳しい業界にスポットを当てる4K8K放送

 2018年12月1日午前10時から、新4K8K衛星放送がスタートした。

 放送を開始したのは、NHK BS4K、ビーエス朝日、BS-TBS、BSテレビ東京、ビーエスフジ、ショップチャンネル、QVC、映画エンタテインメントチャンネル、スカチャン4Kの9局17チャンネル。2019年9月にはBS日テレが、2020年12月にはWOWOWが放送を開始し、最終的には11局から19チャンネル放送される。

 放送開始にあわせて、一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで「新4K8K衛星放送開始セレモニー」を開催。

 総務省の石田真敏大臣、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の柵山正樹会長(=三菱電機会長)、日本放送協会の上田良一会長、一般社団法人日本民間放送連盟の大久保好男会長(=日本テレビ社長)、4K8K推進キャラクターである深田恭子さんらが参加。

 A-PABに参加する放送事業者や電機メーカー各社など、約600人の関係者が一緒になって、放送開始をカウントダウンし、午前10時のゼロのかけ声とともに、放送開始ボタンを押した。

 A-PABの福田俊男理事長は「2000年のBSデジタル放送、2003年の地上デジタル放送を開始したのも12月1日であり、今日から世界に先駆けた3度目の新しい放送が始まることになる。

 これまでの4K放送は限られた一部のサービスであったが、4000万以上の世帯で視聴が可能になる。新4K8K衛星放送のキャッチフレーズは『別世界』である。画質も、音質も別世界を実現するものになる。

 放送業界が厳しい環境に置かれているなかでの新放送のスタートであり、新たな放送は、放送全体にスポットを当てる絶好の機会になる」と期待を寄せる。

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