IT記者は海外出張の多い仕事です。しかも場所はおおむね巨大なホテルとエンタテインメント施設が軒を連ねるラスベガス。ここでは1年に数回は行くことになるラスベガス出張についてお話しします。
各国のメディアが一同に会するイベントの裏側
ラスベガスに行くのが多いのは、イベントの多くがラスベガスで行なわれるからです。昔はサンフランシスコでのイベントも多かったらしいですが、会場はともかく、周りのホテルが高くなりすぎて、かつ治安も悪くなっているらしく、自然とラスベガスになっている……とは毎月のようにこちらに来ている記者友の弁。イベント自体が年々大規模化しているので、数万人規模のイベント会場を抱えるラスベガスくらいじゃないとイベントができないというのが1つ。ちなみに会場としてはSANDS EXPO Convention Centerという巨大なコンベンションセンターを擁するベネチアン・パラッツォが多いです。
今年は10月にストレージベンダーのNetAppの「Insight 2018」、11月にはクラウド業界最大の「AWS re:Invent」に行ってきました。実はこの数年は負荷の高い海外出張はre:Inventしか行かないことを公言しているのですが、広報・PR会社に上げ膳・据え膳ですべてを用意してもらえるre:Inventのツアーだけでは、あまりにもチャレンジがなさすぎると思い、今年はNetAppのイベントも行ってきました。日本から来た記者は私だけだったので、なかなか余裕で取材できました。
さて、re:Inventのような巨大なイベントの場合、日本から招待される記者だけでも20人近くに上ります。私のようなテック系媒体はもちろん、近年はビジネス誌や新聞記者も来ます。会期中はおおむねAWSの広報・PR関係の方とメディアでまとまってご飯を食べることになります。同じメディアというくくりではあるのですが、普段いっしょに仕事をしない記者やライターの方もいるので、ここでの話は非常に貴重で、刺激的です。今年は体調不良で会期中1日倒れてしまったので、最終日の打ち上げに行けなかったのが本当に残念でした。
各国のメディアが一同に会するプレスルームの模様
記者にはあらかじめプログラムが配られており、参加できるイベントはおおむね決められています。同じくイベントに参加しているJAWS-UGメンバーから「会場で全然会いませんでしたねー」と言われることもあるのですが、招待出張のメディアは専用プログラムで動いているからだと思います。
ベンダーによっては、1on1のインタビューをすごく詰めるところもありますが、あまり詰めすぎると現地で記事を書く時間がとれません。もちろん帰国して書けばよいのですが、スピード重視のWeb記者はこれだとつらいので、広報の方にお願いして減らしてもらっていることもあります。過去には日本でのサービス展開が予定されていないプロダクトの担当者にインタビュー割り当てられ、まんじりともしない時間を過ごすこともありました。記者にあったインタビュー相手をいい感じの時間で割り当てるのも広報の腕の見せ所です。
夜中の執筆を支えてくれるウォールグリーンに多謝
せっかくラスベガスまで来たので……ということで、エンタテインメントやツアーを組んでくれるところもあります。NetApp Insightのときはレニー・クラビッツのライブでしたし、re:InventではシルクドソレイユのTHE BEATLESを観ることができました。エンタテインメントはやはり超一流なのでこの手のショーは絶対に現地で観るべきです。シルクドソレイユは「KA」も観ましたが、本当に素晴らしかったです。
今年はシルクドソレイユのTHE BEATLES観ました。専用の会場で観るショーは格別
ラスベガスは物価も高く、イベント内で出る食べ物も日本人の口に合っているとは言えません。イベントでは基本食事も出るのですが、会期外で部屋で落ち着いて食べたいといった場合には、ウォールグリーン(Walgreen)というドラッグストアに頼りっぱなしです。ベネチアン・パラッツォ近くのウォールグリーンには乾燥したラスベガスで必須のガロンウォーターやカリフォルニアロールなども売っているので、夜中の執筆で飢えたときにホント助かります。
夜食の定番ウォールグリーンのカリフォルニアロール
ということで、今回はIT記者のラスベガス取材を雰囲気だけお伝えしました。基調講演のビデオが同時配信されたり、参加者のブログが数多く飛び交う中、果たしてわざわざ記者が現地で記事書く意義ってなんかあるの?という疑問はいつも感じていますし、実際に現地の記者でも「オレたち来る意味あるんだっけ?」と話題にのぼります。それでも各メディアは、現地の空気感や新サービスのインパクトなどを伝えるべく、独自の視点で記事をがんばって作ってます。「がんばっているから読んでくれ」とお願いするのは筋違いですが、現地でしか得られない知見が必ず入っているはずなので、ぜひ記事を楽しんでください。

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