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自転車の歴史を変える、立命館大学EDGE SPROUT開発のブレーキシステム

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IoTや農業、SDGsの取り組みがつながったら本望

 大学卒業後は大学院に進学する予定だが、どこに行っても、ANSHiNブレーキシステムの活動には継続して関わっていくつもりだという戸簾さんに、今後について展望を聞いた。

 「今後も活動の軸として、ANSHiNブレーキシステムの実証実験を繰り返し、データを集めてどんどん開発しなおし、安全性を担保し、実際に売り出せる段階までもっていくことを考えています。同時にもう1つのフェーズとして、SDGsの活動で培ったまちづくりという観点の活動も進めていこうと思っています。そのうえでも、やはり起業は視野に入れていますが、大学院卒業後の進路はまだ明確には決めていません。まずはさまざまな経験を積んで、先を見据える力を養っているというのが僕の実情です」

「ANSHiNブレーキシステム」の事業化に取り組みながら、今後もさまざまなことに挑戦していきたい、と語る戸簾さん

 尊敬する起業家を聞くと、テスラやスペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏を挙げる。

 「自分がわからないことは人に聞きに行って、わかるまで聞いて進めるというやり方が、僕は本当に好きなんです。自分にできることは何だろうと考えたとき、僕にできることは多くはないかもしれない。人並みにはできてもスペシャリストになることは難しい。でも、自分でできなくても、できる人をつないでいけばいい。僕はスペシャリストを仲介できる人間になりたいと思っています」

 大学院に進学後は、専門のバイオテクノロジーの勉強を進め、いずれはIoTプラス農業(農学)など、自分の専門分野と合わせた何かができたらおもしろいと思っているという戸簾さん。いろいろなことに取り組み、最終的にそれらがつながって、持続的な社会のまちづくりやモノづくり、ビジネスになったら、それが本望だと笑顔で語る。未知の可能性にあふれる、彼の今後に注目したい。

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