格安SIM+ケータイで音声通話を利用するメリット
実は、音声通話だけなら3大キャリアにおいても、月額1500円前後で契約でき、コスト的にさほど高くならないばかりか、国内通話定額のおかげで3大キャリアのほうが割安になることがある。
格安SIMを使うメリットと言えば、事業者によって最長でも1年程度の最低利用期間を過ぎればいつでも無料で解約できたり、新規契約や解約がしやすいという程度のようにも見える。
しかし、通話だけでなくデータ通信もある程度使うとなると格安SIMのメリットが出てくる。
LINEに対応するケータイはスマホベースの「ガラホ」に限られるのだが(従来型OSのケータイ向けLINEのサービスは終了している)、LINEさえ使えれば、音声通話もビデオ通話もデータ通信でまかなえる。格安SIMならLINEを活用するのには十分なデータ通信容量があり、安心してビデオ通話を含むコミュニケーションが可能となる。
さらに、テザリングを使えばWi-FiのみのタブレットやPCと一緒に持ち歩いてモバイルルーター代わりに使える。
3大キャリアの契約でケータイを使うと、通常の通話や、テキストメールが1日数通届く程度のキャリアメールだけなら安く済むが、数百MB以上のデータ通信を使うと途端にデータ定額分の料金が跳ね上がるのだ。
逆に格安SIM側の弱点はやはりメール。ケータイは「○△□@docomo.ne.jp」などのキャリアメールの利用が前提になっており、格安SIMでは利用できない。メールはウェブベースのGmailなどを使うことになるが、小さい画面とテンキーでウェブブラウザーを駆使するのは極めて面倒だ。
もっとも人によってはもう使う機会が激減している電子メールは切り捨てる頃合いかもしれない。それより、電話番号を使った通話を残し、LINEのコミュニケーションができ、しかも端末の形状は持ちやすく話しやすい。これは実は現代の使い方にマッチしているのでは? というのが筆者の考えだ。
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