手袋で扱える操作系
ラジオはAMとワイドバンドFMに対応。選局はメインダイヤルの長押しでオートスキャン、クリックして手動選局モードになる。プリセットボタンには、AM、FMそれぞれ5局までメモリーできる。操作系のボタン、ダイヤルは大きく、手袋をしたまま操作できるのもいいところ。
FM用のロッドアンテナは伸縮しないタイプ。気になったのは可動範囲の狭さで、アンテナだけでは受信感度やノイズの調整ができず、本体の向きを変えて対応しなければならない場面が結構ある。それでも、スピーカーが左右に付いているおかげで、どう向いても音声ははっきり聞こえるから、特に問題とはならない。
AMラジオの受信中は充電できない
充電用USB端子は前面パネル下にあり、カバーで覆われている。出力は5V/1Aで、2.1Aが当たり前のいまとなっては心細いが、手持ちのiPad Pro(第2世代 12.9インチ)でも充電できた。
ただし、利用には制約があり、AMラジオの受信中には充電できない。理由はラジオの音声にノイズが乗るから。いかにも真面目に作ってある感じだが、充電中にソースをAMに切り替えると、充電がオフになってしまうのだ。
しかし、FMラジオなら受信中も問題なく充電できる。AMの番組が好きな方は、ワイドバンドFMの周波数をプリセットしておくのが良いと思う。それがマキタ様のご意向なのではないか。
USBの充電機能はやはり、専用に作られたアダプターの方が使い勝手はいい。でも、カッコいいBluetooth付きラジオを買うと、ついでに充電機能も手に入る。それくらいの心算で選ぶのがいいと思う。
入力はBluetoothとアナログ2系統
音声ソースはラジオのほかに、Bluetoothとステレオミニのアナログ外部入力(AUX IN)が2つある。外部入力のひとつは先のUSB端子の左側。もうひとつはバッテリー収納スペースの中にある。
そんなところに外部入力を付けてどうするのだと思うが、このスペースには結構余裕があって、バッテリーを装着した状態でもスマートフォン程度の薄いものなら入れておける。ケーブルで接続してハッチを閉めてしまえば、水やホコリから再生中のスマートフォンも保護できるというわけだ。
Bluetoothについては、やっぱり後付けの機能なのかなという印象はある。接続関係に問題はないし、動画再生の音声遅延もごくわずかで気にはならない。ただし、MR108側から再生停止のような操作ができないので、本当に外部入力の有線ケーブルがわりでしかない。
もうひとつ気になるのはスマートフォンで音楽の再生を止めても、オートオフが効かず待機状態が続いていることだ。意識してMR108の電源を切るようにしないと、気がついたらバッテリーが上がっていた、なんてことがままある。