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マキタBluetoothラジオのカッコ良さと扱いやすさは唯一無二

2018年11月24日 12時00分更新

文● 四本淑三

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ステレオ再生対応で充実した低域

 MR108は、2005年発売の「MR100」から連綿と続くシリーズ最新型で、このモデルからBluetooth接続機能が付くようになった。そしてマキタの音響機器らしく、性能は期待を裏切らない。

 左右側面に89mmスピーカーを搭載し、ステレオ再生に対応。バスレフやパッシブラジエーターのような仕掛けはないが、低域も充実。ボリュームを上げてもブーミーにならず、歪みを感じさせないところも気に入っている。スピーカーのレイアウトからして、定位ははっきりしないが、音に没入する目的で使うものではない。ガレージや現場など作業音をともなう場所でのBGMマシンだ。コンクリ打設後の現場で鳴らしたら最高だろうと思う。

 ただ、低域の強さが狭い室内では災いすることがある。特に反響の強いところではアナウンサーの音声が聞き取りにくいことも。そういうときは、デフォルトでオンの設定になっているラウドネス回路を切ればいい。小音量時に低域を持ち上げて特性を補正するものだが、ちょっと効きすぎのきらいもないではない。私は面倒くさいので切ったままにしているが、それでも十分にパンチのある音が楽しめる。

タフなデザインとIP64の防水設計

 なによりこのデザインだ。衝撃を緩和するバンパーはラフな扱いに耐えるし、前面の太い金属製のガードは、資材や工具の衝突から操作系の損傷を防ぐ。実際にそうすることで強度も増すのかもしれないが、トラス構造を思わせるハンドルのリブも、視覚的に「強そう」なイメージを与える。

 もちろん実際の強度にもこだわった設計のはずで、バッテリー抜き本体のみで4.3kgと重量級。防水・防じん等級はIP64で、屋外や粉塵が舞う現場で使われることを念頭に置いた設計だ。ぱっと見、アウトドア風味で丈夫そうなBluetoothスピーカーはいくつもあるが、一般的なSUVとジムニーくらい違っていそうだ。

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