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業界人の《ことば》から 第318回

世界No.1サーバーのレノボ 国内でいよいよシェア拡大か

2018年11月08日 11時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「レノボはパフォーマンスがすべてだと考えている。そして、日本の顧客はパフォーマンスを求めている。日本の顧客に最適な製品を提供できる企業がレノボである」(レノボ・エンタープライズ・ソリューションズのスミア・バティア社長)

15%から一気に92%の市場をカバー

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの社長は現在、Lenovo データセンターグループ アジア・パシフィック担当プレジデントのスミア・バティア氏が兼務で務めている。

 そのバティア氏が日本法人の社長として、公の場に初めて登場したのが、2018年10月12日に開催されたネットアップとの協業に関する発表会であった。

 バティア社長は「これまでは市場の15%しかカバーできなかったものが、ネットアップのソリューションを組み合わせることで、市場全体の92%をカバーできるようになる。レノボがアドレスできる市場が拡大することになる」と意気込む。

 補足するように、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 執行役員 製品・企画統括本部の橘一徳統括本部長は「これまでのレノボのエンタープライズビジネスはサーバー中心となっており、顧客の満足を得るのに十分ではないところがあった。今回のネットアップとの戦略的パートナーシップによって、ストレージのポートフォリオの最適化や、事業領域の拡大につなげることができる。顧客が求める真のソリューションを提案できる」と自信をみせる。

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 執行役員 製品・企画統括本部の橘一徳統括本部長

 すでに日本法人では、ストレージのスペシャリストの採用を計画。販売、マーケティング活動においては、ネットアップ技術陣の支援を得るほか、パートナー向けの教育も加速する考えだ。

 「レノボではネットアップの支援を得ながら、すでにパートナーのトレーニングを開始している。これまでにレノボが取り組んできたさまざまなプロジェクトよりも準備ができている」とする。

 レノボが競争力を持った製品を持つことで、国内におけるエンタープライズビジネスの拡大に弾みをつける一方、ミッドレンジやエントリー市場に強いレノボのパワーを活用することで、日本におけるネットアップのシェア拡大にさらに弾みがくことになるだろう。

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