それでは、ゲームでのパフォーマンスは、ドライバーによってどのように変わるのだろうか。まずは、「Far Cry 5」からテストしてみたい。Far Cry 5では、クオリティから画質を「最高」に設定し、ゲームに用意されているベンチマークモードを実行。解像度は3840×2160ドット、2560×1440ドット、1920×1080ドットの3つを選択している。
まず、平均フレームレートだが、RX Vega 56は17.8.1から18.9.3に変更することで、3~5%伸びている。RX 580も18.9.3で17.8.1から2~4%向上しており、ドライバーのアップデートによるパフォーマンスの上昇が確認できる。一方、最小フレームレートでは、とくにRX Vega 56の1920×1080ドットで、9%も上昇しており、かなりパフォーマンスが改善している。
RX 580も含め、そのほかの解像度でも18.9.3で最小フレームレートは軒並み上昇しており、ドライバーをアップデートする恩恵は確実にある。
ちなみに、RX 580で17.8.1を利用した場合、3840×2160ドットで画面が乱れるという不具合が発生した。この不具合はカード個体による可能性もあるのだが、Far Cry 5は2018年3月に発売されたタイトルであるため、それより半年以上前の17.8.1で不具合が出てしまうのは仕方がないところだ。なお、18.9.3ではこの不具合は発生しないので、バグフィックスもしっかりと施されている。
続いて「Fortnite」でも、ドライバーの差異でパフォーマンスがハッキリと変わっている。Fortniteでも、3840×2160ドット、2560×1440ドット、1920×1080ドットの3つの解像度でゲームを実際にプレイ。1分間の平均フレームレートと最小フレームレートをFrapsで取得した。なお、品質は「エピック」に設定している。
RX Vega 56の平均フレームレートは、17.8.1から18.9.3に変更することで5~9%上昇。解像度が低くなるにつれてその伸びが大きくなる傾向が確認できる。
一方、RX 580でもその傾向は同じで、18.9.3と17.8.1の開きは2~7%と、1920×1080ドットでもっとも大きくなっている。最小フレームレートについては、RX Vega 56が18.9.3で6~8%伸ばし、RX 580も最大で4%ほど向上している。