Amazonは、国内では4世代目となるE Ink搭載電子書籍端末のスタンダード機「Kindle Papperwhite」の新モデルを発表した。予約注文はすでに開始されており、Wi-Fi版については11月7日の出荷予定。
新「Kindle Paperwhite」 | ||||
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通信 | ストレージ | 広告 | 価格(税込) | 発売日 |
Wi-Fi | 8GB | 有り | 1万3980円 | 11月7日 |
無し | 1万5980円 | |||
32GB | 有り | 1万5980円 | ||
無し | 1万7980円 | |||
Wi-Fi+4G | 32GB | 無し | 2万2980円 | 12月13日 |
ディスプレーや端末のレスポンスは変わらないが
防水対応でデザインが進化 日本で人気の32GBモデルも
Kindle Paperwhiteは2015年登場の前モデルで、E Inkディスプレーが300dpiと高解像度になったのが話題になったが、今回の最新機はそれ以上の進化と言える。
まずディスプレーについては、6型+300dpiという点は変わらないが、従来モデルがフレーム部とディスプレー部に若干の段差があるデザインを採用していたのに対し、新モデルでは上位機のKindle Voyage/Oasisと同じくフラットな形状となるとともに、固いプラスチックで前面が覆われることで耐久性も増している。
また、Kindle Oasisと同様に防水機能(IPX8)に対応。最深2メートルの真水に最大60分まで耐える性能を持ち、お風呂やビーチなどの環境でも読書を楽しめる点をアピールする。
基本スペックの面でも、標準モデルのストレージを4GBから8GBに増量。「マンガモデル」として国内限定で提供されていた32GB版は通常モデルとして組み込まれ、グローバルで販売開始。さらにフロントライトのLEDが4個から5個に増えたことで、Kindle Oasisの12個には及ばないものの、より均一性が保たれた表示が可能に。さらに本体は薄型(9.1→8.18mm)、軽量化(205g→182g)されている。
ソフトウェア面も進化している(2013年提供のKindle Paperwhite以降のすべてのモデルにもアップデートで対応)。ホーム画面が縦スクロールで2ページ分表示されるようになり、読み放題サービスを含む、読書履歴に基づくリコメンド機能を追加。また、フォントサイズや行間などの設定の組み合わせを「テーマ」として保存して、まとめて変更できるようになった。
ラインアップはWi-Fi版は8GB/32GBそれぞれに通常モデルと広告付きモデルを用意。さらにセルラー網に接続するWi-Fi+4G版(32GB+広告無しモデルのみ)も存在する。
セルラー通信が従来の3Gから4Gに切り替わったのは、ネットワーク環境の進化にともなうもので、通信機能の利用用途が、コンテンツのダウンロードや読み進んだページの位置などをネットワーク経由で同期する「Whispersync」、あとはウェブブラウザー程度であることに変化はない。またドコモ網に接続する点(通信料金や契約は不要)も同じだ。
なお、新Kindle Paperwhiteにあわせて、純正の専用カバーも用意される。閉じると自動的にスリープ状態に移行するフリップ式カバーは、プレミアムレザーのタイプが6680円、通常のレザータイプ(ブラック/メルロー/パンチレッド/インディゴパープルの4色)は4680円、ファブリック素材のカバー(チャコールブラック/カナリアイエロー/マリンブルーの3色)は3680円。
ディスプレー部の素材について間違いがありました。お詫びするとともに、記事の内容を修正しました。(10/18 14:00)