Samsungが新規格のNF1対応SSDなどを披露
SSDは省スペース、省電力、低故障率がメリット
富士通の講演
サーバー事業は、処理高速化のニーズが高まり、オールフラッシュストレージ(つまりSSD)での解決が必須となっている。SSDは省スペース、省電力、低故障率がメリット。SSDは高価と思っている人が多いが、実はHDDをSSDに変えることで、イニシャルコストを抑制できるという。
SSDの選定で重要なのはコントローラーとファームウェア
楽天の講演
楽天の緒方氏は、SSDの選定方法をレクチャー。冒頭でSSDはライフサイクル3~5年の消耗品であることを強調した。楽天では、SSDが故障してもメーカー修理に出さず、そのSSDを破壊して新しいSSDと交換するのだという。SSDは高価だと思っている人が多いが、そうではないという認識がまず必要だ。
SSDは特定のメーカー製だから信頼できるというわけではない。コントローラーとファームウェアが変われば、同じメーカーのSSDでもまったく違うものだと説明。
SSDはコントローラーとNANDの組み合わせでパフォーマンスが決まる。ガベージコレクションとキャッシュがどういった影響を及ぼすかは、ファームウェアに影響される。したがってファームウェアの違いによって同じSSDでも挙動が変わると語った。
採用するSSDを選定するうえで、SSDの一定領域を余剰領域として確保する「オーバープロビジョニング」をユーザー側で設定できるかどうかも、楽天では評価の対象となるそうだ。なかにはユーザーが設定したとたんに保証が効かなくなるメーカーもあるのだという。
SSDはメモリーチャンネルが大きければ大きいほどいい。つまり一番容量の大きいモデルが一番性能がいい。逆に言うと一番容量の小さいモデルが一番性能が悪い。HDDとは逆なので、SSDは小さな容量を選ぶほど注意が必要だという。したがって、システムを運用するうえで最悪の状況を想定する場合は、一番小さな容量のSSDで検証する必要がある。
そして、SSDは設置する場所についても注意を払う必要がある。SSDは高温になると性能が低下するサーマルスロットリングという現象があるため、発熱源が近くにあると、その性能を発揮できないことがある。サーバーのどの位置にSSDがあるかによってパフォーマンスが変わるため、SSDの導入はサーバーやシャーシとセットで考える必要があるとのこと。