Samsungが新規格のNF1対応SSDなどを披露

文●ドリル北村/ASCII編集部

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SSDとHDDの価格差が逆転する可能性がある
IHS Markitの講演

IHS Markit日本調査部の南川明氏

 調査会社のIHSは、SSDの市場展望について講演した。ビッグデータを保存するためストレージの需要は順調に拡大していき、電力消費と高速化の要求からSSDへの要求はさらに高まるとIHSは予想している。

 NANDフラッシュは、TLCの信頼性が改善されてきたことから、TLCの採用が進んでいるが、今後はさらに多値のQLC(Quad Level Cell)の採用も始まると見ている。

多値化によりビット価格が下がるため、SSDとHDDの価格の差は逆転が起こることも予想される

 また、しばらくはNANDの価格は安定するとみているが、米中貿易摩擦には注意が必要とのこと。そして2020年頃からは、中国がNANDの供給能力を拡大させ、需給バランスが崩れることが懸念されている。

2020年まではNANDの供給不足が続くが、2020年以降は供給過多になると予想

映像制作現場においてSSDの重要性が増してきた
玄光社の講演

月刊ビデオSALON編集長の一柳通隆氏

 月刊ビデオSALONの一柳編集長が映像業界でのSSDの重要性を解説した。映像業界では4K/60pや4K RAWを撮影できる入手可能なカメラが増えてきたため記憶容量が膨大になり、カードやSSDの高容量化、高速化が求められるようになってきたという(4KよりもRAWのほうが容量と速度が切実)。

 なぜSSDが必要なのかというと、カメラにスロットインするカードでは容量が足りない、カードからデータをバックアップしたい、編集時に高速なストレージがどうしても必要、という事情がある。

4K映像は記憶容量が膨大なため、カメラにスロットインするカードでは容量が足りない

 たとえば、放送局の取材カメラの定番モデルになるソニーのPXW-Z280は、SxS PRO+カードにしか保存できない。これは256GBで実売20万円、128GBで11万円弱と非常に高額。キヤノンEOS C200は、4K Cinema RAW Lightで記録する場合、128GBのCFast 2.0カードにわずか15分しか保存できないそうだ。

 最近は、2.5インチのストレージをカメラにスロットインしたり、外付けSSDに直接記録できる機器 も出てきた。ところがHDDでは書き込みが間に合わないことがあるため、やはりSSDが必要となる。

映像機器に直接SSDを接続できるようになってきた

 収録データのパックアップもSSDなら高速に転送できるうえ、テープと同じ感覚で管理したいという映像業界のニーズにもマッチするそうだ。

 このように、映像業界ではSSDの重要性が増しており、低価格化が進めば記録用としても保存用としても爆発的に普及することになる。

HDR対応液晶と4K60pの収録性能を持つモニター一体型レコーダーのATOMOS「SHOGUN INFERNO」。専用ケースに2.5インチのストレージを入れられる。会場ではSamsung SSD 860 PROをセットして展示

映像を記録しながら操作するとHDDでは書き込みのタイミングで映像が止まりカクカクしてしまうが、SSDでは映像が途切れることはないことを示すデモを実施していた

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