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マルチクラウドでのコスト最適化、ワンクリックDB環境運用、ネイティブSDN機能

Nutanixが新ソリューション「Beam」「Era」「Flow」を紹介

2018年07月09日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ニュータニックス・ジャパン(Nutanix)は2018年6月28日、今年5月に米国で開催した年次プライベートイベント「.NEXT Conference 2018」において発表された新しいソリューション群を紹介する記者説明会を開催した。

3つの新ソリューション「Nuatnix Beam」「Nutanix Era」「Nutanix Flow」を紹介した

ニュータニックス・ジャパン コーポレート マネージング ディレクター兼社長の町田栄作氏

同社 シニアソリューションアーキテクトの鈴木孝規氏

Nutanixの変化「ハードウェア売上比率は20%以下、AHV採用は33%を超えた」

 説明会ではまずニュータニックス・ジャパン 社長の町田栄作氏が挨拶に立ち、グローバルのビジネス概況を説明した。2018年度第3四半期(2018年2~4月期)の売上は前年同期比41%増の2億8900万ドル、収益は同 50%増の3億5100万ドルとなった。顧客数は1年前の6200社から9690社以上へと拡大している。国内の顧客数はおよそ560社だ。

ニュータニックスのグローバルでの業績とビジネス概況(2018年度第3四半期)

 ニュータニックスは、ガートナーによる「Magic Quadrant for Hyperconverged Infrastructure(HCI)」2018年版において、HCI市場の「リーダー」ポジションに位置づけられている。しかし、ニュータニックス自身は従来から、「目指すのはHCIではない」こと、HCIアプライアンスがビジネスの中心ではなく「100%ソフトウェアの会社である」ことを強調してきた。

 ニュータニックスでは“エンタープライズクラウドOSソフトウェア”の提供が同社の目指すところと考えており、仮想化データプレーンのAcroporisやハイパーバイザのAHV(Acroporis Hypervisor)、管理プレーンのPrismなどのソフトウェアを提供している。これらを利用することで、マルチハイパーバイザ、マルチベンダーハードウェア(サーバー)、マルチクラウド(プライベート/パブリッククラウド)と、インフラに依存せず、ワークロードを柔軟に移動しつつ管理を統合できる環境を実現する。

 こうした同社の方向性と実態の変化は、数字の上にも現れている。たとえばソフトウェア収益は、全体の成長(50%増)を上回る67%の伸びとなっている。総収益に占める割合もソフトウェアが45%となっており、「ハードウェア(アプライアンス)の売上比率は20%を切っている」(町田氏)。

 また町田氏は、ニュータニックス独自のハイパーバイザであるAHVの採用比率が、最新の四半期で33%を超えたことも強調した。従来はVMwareやHyper-Vのハイパーバイザを選択するユーザーが多かったが、ライセンス料が無償のAHVを採用する顧客が増えているという。

 「日本国内のAHV採用率はこれ(33%)よりも少し高い。さらに韓国では95%、中国やインドでは80%がAHVを採用している。ハイパーバイザのコモディティ化が進み、ライセンスコストに対する意識が高まっている。特にエマージング市場(新興市場)ではそれが顕著に表れていると思う」(町田氏)

AHVの大規模導入実績も増え、さらに採用率向上を後押ししている。米国政府機関では、2017年に導入したNutanixの74%でAHVを選択した

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