45mmの大口径ドライバーを搭載するオーディオテクニカ「ATH-AR5」
オーディオテクニカが2016年に発表した「Sound Reality」シリーズは、「原音再生」「高解像度」「高レスポンス」をコンセプトとするブランド。
そのポータブルモデルという位置づけの「ATH-AR5」は45mmの大口径ドライバーを搭載し、ハイレゾ音源の再生に対応。
質感はすばらしくいい。持った時に意外とズシッとくる感じやハウジングの金属の感触、ヘッドバンドやイヤーパッドのラバー感などかなりかっこよく感じる。
登場当時の実売価格は1万5000円前後で、現在の実売価格は1万3000円前後。まだ比較的新しいモデルなので値下がり幅は少ないが、だからこそデザイン的に洗練されているのだろう。
試聴してみると、先ほどのSE-MHR5よりは大人しい印象。低音などのインパクトはあまりないが、広がり感も感じられてバランスがいい感じ。
こちらは装着感が楽で、長い間音楽を聞いていても疲れそうにない。
1万円台前半で買えるヘッドフォンがお買い得かも
今回は個人的に気になった製品をピックアップしたが、このほかにもこれはお買い得なのではないかという製品がある。
たとえば2015年にソニーが発売した「MDR-100A」は、振動板をチタン素材でコーティングした40mmドライバーを搭載するヘッドフォン。リリース当時2万円以上する製品だったが、現在は1万2500円前後で売られている。
また、beyerdynamicの「CUSTOM STREET」やヤマハの「HPH-PRO300」など、やや古めではあるがお買い得感のある製品が1万円台前半ぐらいまでに値を下げてきている。
ヘッドフォン、特に有線接続のものはそれほど技術革新が進むジャンルの製品ではないため、多少古くても音質にはあまり問題はない。
どちらかというと音の好みのよって意見が分かれるものなので、量販店などに足を運んで試聴してみてはいかがだろうか。