3連ファンのオリジナルGPUクーラーを搭載
製品についてより詳しくみていこう。3連ファンというと大柄な製品を連想するかもしれないが、ファンの直径は9cmなのでそれほど大きくない。具体的なサイズは約幅30.7×奥行き12.6×高さ4.2cmと、長さはあるものの、最近のハイエンド/凖ハイエンドグラフィックスボードとしてはコンパクトな部類に入り、扱いやすいだろう。
2スロット高なので、2.5スロット高の製品と比べてPCケース内のスペースを占有しない。複数枚搭載時には、ボード間隔を空けられる、より多くのボードを搭載できるといった利点もある。
GPUクーラーはブラックベースに、メタリックレッドの補強パーツでアクセントをつけたシンプルなビジュアルだ。ファンには赤色LEDが埋め込まれており、動作時にはそれぞれ赤く光る。
インターフェースを搭載するブラケットは三角形のパンチ加工をして通気口を確保し、エアフロー効率を高めている。インターフェースは、DisplayPort 1.4が3基、HDMI 2.0bが1基、デュアルリンクDVI-Dが1基という構成だ。4Kはもちろん、8K表示にも対応する。補助電源コネクターは8ピン端子×1。
電源部には高級部品を使用
GPUクーラーにはヒートパイプ4本を使用してGPUの熱を移動し、9cm径の3連ファンによる効果的な放熱を実現する。
なお、流行の凖ファンレス機能(GPU低温時にファンを停止させる)はもたないが、そのぶんアイドル時にGPUが早く冷えるし、低負荷時も必要以上に熱くならず、M.2 SSDやマザーボード上の部品の放熱にも良い効果がある。無音にこだわらなければ、こちらのほう良いことも多いのである。
電源部は、低背タイプのチョークコイルやモールド型のタンタルコンデンサなどの高級部品を使ってコンパクトにまとめている。
ボード背面にしっかりした金属製のバックプレートを装着している点も見逃せない。基板の歪みや反りを防ぐ効果があるほか、物理的な損傷から部品を守ってくれるため、安心感が高いと言えるだろう。