スマートスピーカー+ディスプレーという新提案
アメリカではアマゾンがAlexaを搭載するスマートスピーカーにディスプレーを合体させた「Amazon Echo Show」というデバイスを発売している。
スマートスピーカーを使っていて、音声だけでのやり取りだと、例えば天気の検索結果をスピーカーが読み上げてくれても頭に入りづらく感じることはないだろうか。料理のレシピも然りだ。EchoスピーカーはAmazonのECサイトでお買い物ができる機能を特徴としているが、音声検索でヒットした商品情報がビジュアルでもわかればありがたいのにと思う場面は多々ある。そんな現状のスマートスピーカーが抱える弱点を克服してくれそうなデバイスが画面付きの“スマートディスプレー”だ。
このアマゾンの展開に対抗して、今年CESのタイミングでグーグルが発表した新しいデバイスがスマートスピーカーにディスプレーをくっつけた「Google Smart Display」だ。
規定は8~10インチのディスプレー、ワイヤレススピーカー、マイク、フロントカメラが乗っていることと、OSにグーグルのIoTデバイス向けプラットフォームである「Android Things」を搭載していることである。
CESのタイミングではレノボとLG、JBLが新製品を発表していた。
レノボは8インチと10インチの「Lenovo Smart Display」を発表。LGの「WK9」はオーディオまわりをメリディアンがコラボ。JBLの「LINK VIEW」は8インチのHDディスプレーや96kHz/24bitのハイレゾ音源のデコード機能を乗せている。このほかにソニーが新しいデバイスの開発パートナーとして発表されているが、CESのタイミングではソニーからまだアナウンスがなかった。そしてGoogleが自社ブランドで展開するスマート・ディスプレーも今のところ発表されていない。
Google フォトやマップ、ビデオ通話にYouTubeなどもスマートディスプレーで楽しめるようになると便利さが実感できそうだ。気になるのは日本国内での展開だが、グーグルは「まず北米で夏にスタート。以降世界展開を順次検討していく」とコメントしている。いまスマートスピーカーの使い勝手に不満を感じているユーザーのため、なるべく早く日本導入も決定してもらいたいものだ。
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