米国トレンドでワイヤレスとアナログを攻めるオーディオテクニカ
オーディオテクニカも、イヤフォンやアナログオーディオの新製品をCES 2018で初披露している。
ヘッドフォンで先行している、フルデジタル伝送ワイヤレスの「ピュア・デジタル・ドライブ」テクノロジーを搭載したネックバンドイヤフォン「ATH-DSR5BT」を展示。
デジタル信号処理技術「Dnote」をベースにしたDDC駆動回路を搭載した初のイヤフォンとしても注目されている。2つのダイナミック型ドライバーによるプッシュプル駆動方式構成も同社らしい設計。ワイヤレス伝送はaptX HDにも対応する。
ノイズキャンセルヘッドフォンの米国向けブランド「QuietPoint」シリーズのワイヤレス版として登場する製品が「ATH-ANC700BT」だ。
価格は199ドル(約2万2000円)。40mm口径のハイレゾ対応ドライバーを搭載し、BluetoothコーデックはaptXとAACに対応する。
米国で特に人気の高いアナログレコード再生には、799ドル(約8万9000円)のミドルレンジモデル「AT-LP7」を新たにラインナップ。
ベルトドライブ方式のアナログターンテーブルで、40mm厚のMDFに本体のシャーシで高級感あるデザイン。速度センサーを搭載するモーターにより回転速度を正確にキープする。
Technicsは超弩級のハイエンドターンテーブルを復活
アナログの世界として忘れてはならないのがパナソニックの「Technics」ブランドの展開。「リファレンスクラス」の新モデルとして、ターンテーブル「SP-10R」、ターンテーブルシステム「SL-1000R」が正式発表された。
新開発の「コアレス・ダイレクトドライブ・モーター」を搭載してトルクを強化。プラッターはデッドニングラバー、アルミニウムダイキャスト、タングステン製という豪華な設計だ。
マグネシウムパイプを用いた高感度トーンアームや、異種素材を組み合わせた高剛性筐体を採用している。制御ユニットはメインユニットから分離した別筐体で、新開発の「不要ノイズ低減回路」を搭載し、ノイズ低減も図った豪華仕様だ。
SL-1000Rは、S字型のユニバーサルトーンアームを備えたターンテーブルシステム。高減衰特性を持つマグネシウムパイプをアーム採用し、日本人職人が組み立てと調整を行なう徹底ぶりだ。
発売はこの春で「SP-10R」は10000ドル(約111万円)前後、「SL-1000R」は20000ドル(約222万円)前後と価格も超弩級。だが、Technicsブランドを代表するアナログ銘器の再来だけに、マニアなら復活が待ち遠しい新製品だ。
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