DirectX12ベースのゲームでも検証する必要がある。まずは「Ashes of the Singularity: Escaration」を使用する。画像は“Crazy”とし、ゲーム内のベンチマークモードを利用して計測した。グラフ内の“○○Batch”とあるのは、描画するシーンの重さ別に集計した平均フレームレートである。
このゲームではフルHDの段階からTITAN VがGTX 1080Tiより優位に立っているが、負荷が高くなるほどTITAN Vの優位性が高まる、という感じではない。Assassin's Creed: Originsのように負荷が重すぎてTITAN Vのメリットが活かせないのかもしれない。
ではもう少し軽いゲームとしてWindows 10ストアー専用タイトル「Forza 7 Motorsport」で検証してみよう。画質はダイナミックオプティマイゼーションが働かないよう、手動で各設定を1つ1つ一番重くしている。ただしレンダースケールは100%、MSAAは4xとした。ゲーム内のベンチマーク機能を利用して計測する。
Forza 7ではフルHD時でGTX 1080Ti(OC版)に並ばれてしまったが、WQHD以上の解像度ではTITAN V有利、50MHzでもOCすればさらに伸びる、という結果となった。
TITAN Vをゲームで使う場合はWQHD以上の出力でないと意味がない、と結論づけていいだろう。そして低負荷におけるパフォーマンスが伸び悩む原因としては、コアクロックの低さであることもわかった。
この連載の記事
-
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - この連載の一覧へ