技術者を今後3年で1000人規模に
山田会長兼CEOは今回のメルカリの一手を、Facebookの戦略とダブらせる。
「Facebookも最初は使い勝手のいいサービスを提供することで、ユーザー数を拡大してきた。だが、ここ数年は利用者ごとにタイムラインに興味があるものを表示し、動画や静止画などを簡単にアップロードできるような技術を提供することで、他社の追随を許さない体制を作った」とし、「メルカリが置かれた立場も、それは同様である」と続ける。
そして「メルカリでは今後、各種技術のロードマップを作成し、現在100人の技術者を、3年で1000人規模に拡大。さらに外部の企業と共同研究および社会実装を行なっていくことになる」とし、「メルカリは、日本を代表するテックカンパニーを目指す」と意気込む。
メルカリの次の成長のためには、テックカンパニーへの進化が必要。こうした新たなフェーズへの展開は、クラウドネイティブの企業には共通したものかもしれない。メルカリの新たな進化が始まった。
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