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新発表の洪水!AWS re:Invent 2017レポート 第8回

ラスベガス帰りでふらふらのオオタニががんばってレポート

百人百様の楽しみ方だったre:Invent 2017、横浜で振り返る

2017年12月26日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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12月4日、AWS re:Inventの振り返りイベントであるre:Capが横浜で開催された。前日にラスベガスから帰国した大谷も参加したが、体調的にけっこうボロボロだったので、ゆるーくレポートしてみる。

無事に日本に戻ってきた吉田真吾さんによるカンパーイ!

ラスベガスまで行ってラップタイム刻みに行ったんだっけ?

 「宇宙一速いre:Invent振り返りイベント」を謳う今回のre:Capの会場は、JAWS-UG横浜が根城にしているアトラシアンのオフィス。行きの東横線では完全に爆睡し、危うく乗り過ごしそうになった。コアメンバーの吉田真吾さんに「宇宙一速いっすよ」とお誘いいただき、二つ返事で行くことを了承したもののの、やっぱり睡眠時間の短い北米出張はボディブローのように堪えていたようだ。体が重い。

 港近くのアトラシアン会場に着くと、懇意のJAWS-UGメンバーとともに、re:Inventでもいっしょだった日経クラウドファーストの記者(しかも2人!)とブログの会社の方がいるではないか。出張疲れもあり、「オレが記事書かなくても、きっと日経BPの記者が書いてくれるに違いない」という記者としてはあり得ない投げやり感で、今日はイベントを楽しむことにした。

 申し込み数も100人を超えており、会場も満員に膨らんだJAWS-UG横浜 Recapは、時間通りトップバッター吉田真吾さんが乾杯の音頭でスタート。re:Invent帰りなのに「自動運転で最速ラップタイムを刻んできた」というタイトルおかしいだろとツッコミながら、ピザとLTを堪能する。

JAWS-UG横浜と言えば、無限ピザ! アトラシアンさんの会場があればこそ

 ServerlessConfの発起人ということで、LambdaのGoや.NET 2.0サポートや3GBメモリ対応など、とりあえずサーバーレス関連の新発表をおさらいする真吾さん。「どうやら1.8GBを境にシングルコアからマルチコアに割り当て変更するらしい。アプリケーションによっては、CPUが1コアで張り付いてしまう可能性がある」というさすがに含蓄のあるコメント。

 その他、サーバーレスアプリの公開が容易になるAWS Serverless Repository、Amazon API Gatewayがカナリアリリース、Cloud9とコンソールの統合などを紹介する。特にCloud 9に関しては、「とにかくデプロイが非常に容易。ローカルでデバッグでできるし、リモートへのデプロイもできる。Lambda開発のデファクトになっていくのではないか」とコメントした。

 で、今回の本題は、真吾さんが参加したロボカーラリー。メイン会場とやや離れたAriaのイベントだったが、「ロボカーラリーという段階で、今回のメインコンテンツかと思いません?(笑)」とのことで月曜日から参加してきたという。

満面の笑みでロボカーラリーでの体験を語り始める吉田真吾さん

 イベントのベースとなるのは「Donkey Car」という草の根プロジェクトで、3Dプリントで作ったカメラマウント、ラズパイ+カメラモジュールを載せた市販ラジコンだ。G2インスタンス上で動作するPythonアプリとTensorFlow+Kerasでモデルを作り、20周程度で学習させて、自動運転させるという。とはいえ、きれいな教師データを作れるほど、ラジコンを上手に走られるわけがない。そのため、チーム5人で20周のトレーニングをひたすら繰り返していたという(ラスベガスになにしに行ったんだろう)。

市販ラジコン+ラズパイで自動運転を楽しむ「Donkey Car」プロジェクト

 苦労のかいがあり、なんと25台中、最速ラップをたたき出したという。「毎回動きが変わっているのを見ると、急に愛着が出てきちゃうんです(笑)」(真吾さん)ということで、枠の中を健気に走るラジコンがゴールする場面を見ると、確かにちょっと胸が熱くなり、会場も拍手に包まれた。周りのエンジニアからも「真吾はやればできるやつなんだ」みたいな喝采を受けて、盛り上がったよう。「Fastest Lapを出した!とツイートしたのに、当日はみんな忙しくて誰も反応してくれなかった。今日この動画が自慢できて大満足(笑)」と語った真吾さんはセッションを終えた。

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