このページの本文へ

新発表の洪水!AWS re:Invent 2017レポート 第6回

AWSヴァーナー・ボーガスCTO講演の注目の新発表とは?

オフィス向けAlexaやAWS Cloud9発表 LambdaはGoサポートへ

2017年12月01日 12時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

11月30日のAWS re:Invent 2017の基調講演に、AWS CTOのヴァーナー・ボーガスCTOが登場。新発表のサービスをシナリオに基づいて丁寧に説明した昨日のアンディ・ジャシーCEOに対し、とことんテクノロジーに踏み込んだ内容で3時間を突っ走った。ここでは新サービスに関わる部分だけをピックアップする。

エンジニア待望のAWS CTOのヴァーナー・ボーガスCTO

Alexaがオフィスにやってくる!

 Parazzo/VenetianからMGMに会場を移したボーガス氏の基調講演は予定よりも1時間多い3時間という長大なもの。多彩なゲストを招き、音声インターフェイス、運用の最適化、Well-Architected Framework、セキュリティの重要性、アベイラビリティ、分散システム、コンテナ、AIなどの幅広いテーマを取り上げた。

 新発表としては、オフィス向けの「Alexa for Business」が大きかった。こちらはAmazon.comではなく、AWSから提供されるサービスで、ホームオートメーションで用いられているAlexaのテクノロジーを職場でも活用しようというもの。たとえば、配線や設定でムダな時間を消費しがちなTV会議システムに音声で指示したり、オフィス内の電灯やブラインド等の操作、チームメンバーをAlexa経由で呼び出すことができる。さらに個人所有のAlexaデバイスと職場のAlexa for Businessを統合して使うことも可能になるという。

音声でWeb会議を始められるAlexa for Business

 Alexa for Businessはデバイスやアプリケーションパートナーとの連携によって実現される。たとえば、会議システムとしてはシスコやポリコム、オフィスアプリケーションとしてはOffice 365やG Suite、ボイスメールとしてRingCentralと連携するほか、SalesforceやConcur、SAP SuccessFactor、Splunk、Acmaticaなどでも利用できる。「Web GUIを開かず、音声で出張予定を確認したり、ボイスメールを確認することが可能になる」(ボーガス氏)とのことで、AWSが次世代の本命と考える音声インターフェイスをオフィス内にも持ち込む意欲的な取り組みと言える。

AWSサービスとなった「Cloud9」とメモリ増加などLambdaの強化

 もう1つの大きな発表が、クラウド型の統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)である「AWS Cloud 9」の提供開始だ。昨年の7月のCloud9買収から1年以上が経ち、AWSのサービスとして再スタートを切ることになる。

 AWS Cloud9ではWebブラウザ上でコードの作成や実行、デバッグまで実現し、AWSのサービスになったことで、EC2とも統合された。また、Lambdaなども呼び出せるほか、CodePipelineをはじめとする開発ツールとも緊密に連携するという。

 最大の特徴は複数ユーザーとのリアルタイムなコード作成。AWSのシニアソフトウェアエンジニアであるクレア・リゴーリ氏は、ボーガスCTOまで巻き込んだペアプログラミングを披露。クラウド時代のチーム開発のスタイルをアピールした。

ペアプログラミングを披露したAWS シニアソフトウェアエンジニア クレア・リゴーリ氏(右)

 サーバーレスを実現するAWS Lambdaも注目すべき新機能がいくつか追加されている。まず、従来は最大1.5GBだったメモリが最大3GBまで倍増したほか、API GatewayがプライベートVPCに対応し、NLB(Network Load Balancer)を介してVPC内のシステムを利用できるようになった。また、Lambda Functionに対して並列処理制限をかけることが可能になり、DDoS攻撃などからの保護が可能になった。さらに新たな言語として、Goと.NET Core 2.0のサポートをプレアナウンスした。

.NET CoreとGoのサポートも発表された

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    フォーティネットの「SSL-VPN廃止」 IPsec移行と脱VPN、それぞれの注意点を総ざらい

  2. 2位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  3. 3位

    sponsored

    完全自動運転の実現へ、チューリングが開発基盤にGMO GPUクラウドを選んだ理由

  4. 4位

    ITトピック

    「AI導入で人員を減らしても収益は増えない」その理由/「専任情シス不在」中小企業の3社に2社/ユーザーアカウント流出が加速、ほか

  5. 5位

    ソフトウェア・仮想化

    「SaaSの死」の影響は感じない ― グローバル以上に好調な日本市場、ServiceNow鈴木社長が語る

  6. 6位

    Team Leaders

    Power AutomateでSharePoint APIを使う ― SPOリストを自動作成するフローを作ろう

  7. 7位

    TECH

    「蟻の一穴」となるリモートアクセスVPNの脆弱性 ZTNA/SASEはなぜ必要か?

  8. 8位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  9. 9位

    ソフトウェア・仮想化

    AIエージェントを野放しにしない ― ServiceNowは“AI司令塔”で自律とガバナンスを両立

  10. 10位

    ソフトウェア・仮想化

    日本の自治体がみんな使っている「ManageEngine」 IT運用のすべての課題解決を目指す

集計期間:
2026年05月14日~2026年05月20日
  • 角川アスキー総合研究所