株式会社スホは、韓国企業のSangwha社と業務提携を結び、同社のノウハウを生かしたVRアトラクション装置「GYRO(ジャイロ) VR」が体験できるブースを東京ゲームショウの9、10ホールのVR/ARコーナー(ブース番号10-W36)に構えていた。
「GYRO VR」は、ジェットコースターのシートのように安全バーで体を固定し、VR映像に合わせて360度の回転する装置。対応するVRシステムは、GearVRまたはOculus Riftだが、採用してくれるパートナーに合わせて増えるかもとのこと。東京ゲームショウでは、GearVRを被って体験。
眼鏡を付けたままの体験も出来たが、結構身体を振られるので、場合によっては眼鏡がズレて痛い思いをするかも。GearVRなら視力の悪い人でも裸眼でも焦点距離の調整で割と見えやすくなるので、眼鏡を外す余裕があるなら外した方がいいだろう。
今回の体験は、戦闘機に乗ってエイリアンが操る宇宙船に突撃、ドッグファイトの末、大型戦艦のコアらしきモノを破壊し、大爆発の中脱出するというSF映画さながらの体験を超リアルに体験できる。何せ体が左右、上下に大きく振られるのだ。体を固定する安全バーが、戦闘機の中でガッチリ固定されている感じを想起させる。横に振られれば、ベルトに圧がかかり、それこそ戦闘機で横Gを感じてる様を体感できる。
さらにヤバイのが、真上を向いたとき。大型戦艦の尻から突っ込むような体験を重力によるGを肌で感じながら、迫力の映像が臨場感をマックスにまで高めてくれる。簡単に言えば、映画「インデペンデンス・デイ」の戦闘機乗りになった気分になれる。映像のクオリティーは、GearVRとはいえ割とディテール細かく描かれており、高解像度とは言えないが、不満を感じるほどではなかった。そんな映像のことなどどうでもよくなるほど、体で受ける臨場感は、当然少し揺れるシートなどとは比べ物にならない。
音はシートの上にある大出力のスピーカーから鳴っているのだが、周囲の雑音が気にならないほどに、映像と組み合わさって迫力の爆音などが響く。惜しいのは、映像の迫力に見合った風を感じないことだが、戦闘機の中という設定なら風がないのがが正解なのか、と納得。これが肌で風を感じる映像だった際は、不満を覚えるのだろうが、現状映像に合わせて風を送る装置の設置は難しそうだ。
とはいえ、ここまでの大型装置で、映像との遅延もなく迫力のVR体験できるのは、本装置の魅力。すでにアジアでは実装店舗があるそうだが、日本ではこれから交渉するとのこと。東京ゲームショウでは2シートだったが、本来のGYRO VR(最新バージョン)は3シートで、本体+コンテンツ(現状コンテンツは7つの中から選ぶ形とのこと)ひとつがセットとなって、日本円で2600~2700万円くらいとのこと。そのほか、輸送費、関税、消費税なども含めるとさらに金額が増すそうだ。
置ける大型店舗も限られていそうだが、ジョイポリスあたりが採用してくれることに期待したい。何はともあれ、体感できるVRコンテンツとしては、現状最高峰クラスなのは間違いなし、この機会にぜひ体験することをオススメしたい。
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