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ソニーは新ワイヤレスヘッドフォンにエンジニアリングの良さを詰め込んでいた

2017年09月17日 12時00分更新

文● 四本淑三

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ワイヤレス時代の新しいスタンダード

 このカテゴリーの製品では、いまだにBOSEとソニーの2社が他を大きく引き離していて、事実上二択状態になっている。もはやノイズや音質の劣化のような問題はほとんど感じることができず、またワイヤレス接続と有線接続の音質の差も微々たるものでしかない。

 行き着くところまで行ったこのカテゴリーで、BOSEの良さはいつもの「あの音」と、誰にでも簡単に使える快適さにある。対するソニーの良さは、エンジニアリング主導でやれることはどんどん詰め込んでくること。なにしろ投入された機能の概略をざっと説明するだけでも、これだけの文字数になってしまうくらいだ。今回はそこでライバルメーカーに対して差がついたように思える。

 1000Xシリーズとしても、おそらくはワイヤレス時代の先進的ヘッドフォンを標榜した企画なのだろう。シリーズいずれの機種も、各カテゴリーでトップクラスの性能を持つことに驚かされた。次回はソニー初のトゥルーワイヤレスイヤフォンとして注目を集める、WF-1000Xを見ていきたい。

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著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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