このページの本文へ

トゥルーワイヤレスイヤフォン14機種比較 2017年上半期版 第3回

AirPodsは強い! けど1万円台でワイヤレスイヤフォンを選ぶならこれ

2017年08月16日 12時00分更新

文● 四本淑三

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

1万円台前半の製品から充電ケースが付く

 1万円台とそれ以下の製品の違いは、バッテリー内蔵の充電ケースが付くか付かないか。イヤフォン本体の性能が1万円以下の製品より必ずしも優れているわけではないので、各々ウイークポイントを抱えている。

小型軽量 Beat-in「Stick」「Power Bank」

 まずイヤフォン本体に特徴があるのは、Beat-inの「Stick」。片側4gの小型軽量という点では1ランク上のERATO「APOLLO 7s」と並ぶ。しかし、充電ケースの構造上、充電ケースと左右イヤホンを同時に充電できない。

Beat-in Stickの充電ケースはリップスティック型で、両端にイヤフォンが収まる

充電ケースの内蔵バッテリー充電端子は、ケースを分割した内側にある。そのため同時に充電できるのは片側のイヤフォンだけ

 そこで価格は3000円ほど高くなるが、イヤフォン本体はStickと同じで、充電ケースのみが違う「Power Bank」も用意されている。小型軽量を優先するならAPOLLO 7sよりも安いが、音質も含めた性能で言えば、はっきり言って割高感がある。

 イヤフォン自体の性能は、フェージングがほとんど目立たないのは素晴らしいが、動画の音声遅延は大きく、俳優の口の動きとセリフが合わないほどで、音楽はもとより映画鑑賞でも厳しい。レンジの狭い再生音にも物足りなさを感じる人はいるだろう。

Beat in Power Bankの充電ケースはモバイルバッテリーにイヤフォンの充電ソケットを付けたような格好。2100mAhのバッテリー内蔵でイヤフォンを15回チャージできる

■製品レビューはこちら

ディープな低域 SOL「AMPS AIR」

 SOL「AMPS AIR」は、再生音にワイドレンジ感があり、大容量バッテリー内蔵の充電ケースも付属する。容量はPower Bankとほぼ同じ2200mAhだが、価格は5000円ほど安い。お買い得だ。

 ただし、イヤフォン本体は片側6gと小型軽量ではBeat in には及ばない。だが、シリコンで覆われた筐体は装着感も良く、外れにくい。動画の音声遅延はあるが、映画ならギリギリ我慢できそう。

 ドライバーユニットは6mm径ながら、うまく補正されたパワー感のあるチューニングで、特にディープな低域のレスポンスがいい。惜しいのは、音量を上げていくと耳につきはじめる中高域のピークと、たまに起きるフェージングだ。

充電ケースに2200mAhのバッテリーを内蔵。イヤフォン本体を15回チャージできる

製品レビューはこちら

自然なバランス i.Tech「FreeStereo Twins」

 DSPで補正したような音は嫌いだというなら、i.Tech「FreeStereo Twins」がある。こちらは自然にボーカルが前に出てくるバランスで、音圧感も低いので長く聴いていて疲れない。フェージングがたまに起き、動画の音声遅延も音楽ビデオだと気になる程度にはある。バッテリーの持続時間も2時間と、このサイズとしては短い。

イヤフォン本体を4回チャージできる充電ケース

■製品レビューはこちら

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中