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1万円の完全ワイヤレスイヤフォン「Rio3」の大きさはアリかなしか

2017年06月03日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 ERATOのトゥルーワイヤレスイヤフォン「Rio3」。e☆イヤホン価格1万670円の低価格モデルながら、IPX5準拠の防水性能を持つスポーツモデル。14.2mmの大口径ドライバーで低域の音圧アップを狙い、内蔵バッテリーだけで6時間の連続再生を実現するなど、かなりの個性派だ。

 メーカーのERATOは、2015年に設立されたカリフォルニアの新興企業で、トゥルーワイヤレスイヤフォンだけをラインナップ。Rio3は同社のエントリーモデルに当たる。Bluetooth 4.2に対応し、内蔵マイクでヘッドセットとしても使える。カラーバリエーションは、ブラック、スペースグレー、チェリーレッド、ターコイズ、ライトグリーンの5色。

デカさはバッテリー容量ゆえ

 写真を見ておわかりのとおり、Rio3はデカい。幅34×奥行き46×高さ51mmというディメンションに、片側14gという重さ。しかし、あえて小型軽量を狙わないことで、いくつかのメリットを生んでいる。先に挙げたバッテリーの持ち時間、そして音だ。

 ドライバーユニットを包含するイヤフォンのエンクロージャー部分は、箱型の筐体から生えたような形。ここに14.2mmの大口径ドライバーが入っている。一般的な有線型のイヤフォンでも、ダイナミック型ドライバーの口径は9mmから13mm程度なので、それよりちょっと大きい。

 箱型の筐体には、Bluetooth関連のチップなどを載せた基板と、バッテリーが入っている。容量は130mAhで、再生時間は6時間。対して、一般的なトゥルーワイヤレスイヤフォンは50mAh程度で、3時間程度しか持たない。小型のウェアラブルデバイスで一番スペースを取るパーツがバッテリーであることを考えると、このサイズも納得できる。

 トゥルーワイヤレスイヤフォンと言えば、バッテリー内蔵ケースがお約束のようについてくるが、Rio3にはない。本体のバッテリー容量が大きいので、バッテリー内蔵ケースで継ぎ足し充電しなくても、一日は十分に使っていられるからだ。

 他機種だと「バッテリーケースと一緒に使えば、最大×時間の再生が可能」という宣伝文句も見かけるが、ケースに入れて充電している間は使えない。だから“連続して”6時間使えるというところにはRio3の意味がある。

Rio3の付属品は3サイズのイヤーピース、充電用USBケーブル、キャリングポーチ、各種マニュアル類。充電用のバッテリー内蔵ケースはない

 Rio3は、付属の二股式USBケーブル経由で充電する。もしモバイル環境で充電が必要なら、一般的なモバイルバッテリーで対応できるからこの点もまったく問題ない。フルチャージまでには約2時間だ。

本体側の充電端子はmicroUSB。防水のためのカバー付きなのはいいが、これを開け閉めするのはやや面倒

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