約5000円のEcho対抗AIスピーカーも発表
インドではリアル店舗の展開を進める
Xiaomiは復活したのか? 1つの四半期の好調さで判断することはできないが、少なくとも同社は新製品を次々と発表している。スマートフォンでは7月末に「Mi 5X」を発表した。LTEに対応するミッドレンジ機種だ。SoCはオクタコアのSnapdragon 625で、バッテリーは3080mAh、ストレージは64GB、RAMは4GB。画面サイズは5.5型で、Android 7.1.1に最新の自社インターフェース「MIUI 9」を組み合わせている。特徴は、デュアルカメラだろう。光学ズーム付き12メガピクセルを2つ搭載している。
Xiaomiはまた、スマートスピーカーの「Mi AI Speaker」も発表した。こちらはAmazon Echo以来、世界中のベンダーがこぞって参入する音声入力による操作が可能なAIアシスタントデバイスだ。価格は299人民元と5000円程度。Echoが約180ドル、LINEの「WAVE」が1万円ということを考えると、やはり安い。8月初めにはIPカメラもリークされている。
7月にはまた、Deutsche Bank、Morgan Stanleyなど18の欧州、中東、インド、中国、香港、台湾の銀行から3年間10億ドル相当の融資を受けることも日経アジア版が報道している。資金は主にインド市場の強化に費やされる予定で、今後2年で100の店舗をオープンする予定とのこと。Xiaomiは当初、店舗を持たないことを強みとしてきたが、店舗展開で成功したOPPOに対抗すべく、Miストアとして店舗展開を進めている。
筆者紹介──末岡洋子
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フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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