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使わない高価な機材は要らない

音楽家 佐伯栄一はなぜMacBook1台での作曲を続けるのか

2017年07月28日 20時00分更新

文● 貝塚

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作曲家 kors kが紹介!
YAMAHA×ASCII.jp「kors k Cubase Tips」

第3回「よく使うショートカットと便利なショートカット その2」

・ショートカット登録
・よく使う便利なショートカット

 Cubaseのショートカットキーは自分なりにカスタマイズ出来ます。僕はCubaseVST5時代からのユーザーなので、当時の名残りを残しつつ自分なりに使いやすいように色々登録しています。

 まずはファイルタブの中からキーボードショートカットのタブを開いてあげましょう。アサインした機能が見つからない場合はワードで検索や登録したいショートカットから検索も出来るので便利です!

☆MIDI編

・ベロシティ
ベロシティの設定です。僕はベロシティは固定が多いので「範囲」モードで指定したベロシティに揃えてあげます。「Shift+V」で登録してあります。

・ノート終わりをクオンタイズ
打ち込んだMIDIデータを設定したグリッドに準じたノート長さにクオンタイズ「Alt+Q」で登録してあります。

・設定した長さに変更
選択したノートを一括してグリッドの長さに揃えてくれます。「Ctrl+Shift+R」で登録してあります。

・レガート
選択したノートをイベント内でレガートにしてくれます。「Ctrl+L」に登録してあります。

☆オーディオ編

・選択したイベントから独立ファイルを作成
何かオーディオに対して編集をするときは一先ずコイツを使います。そうすることにより元の素材は破壊されず、その後の編集から戻りたいときにも便利です。「N」に登録してあります。

・ノーマライズ
オーディオファイルを変化が起こらない範囲でボリュームをあげてくれる機能です。「Shift+N」に登録してあります。

・リバース
前後を逆転再生したファイルを生成してくれます。「Shift+R」で登録してあります。

・左右チャンネルの入れ替え
右・左、どちらかのチャンネルにまとめたり、ステレオからモノラルにしたり、右と左を入れ替えたりします。例えばパンを振ったシンバルを予め用意しておき、要所で左右を入れ替えてステレオ感を演出したりする際によく使います。「Shift+L」に登録してあります。

・ピッチ
意外と奥が深いオーディオピッチシフトですが、エンベロープタブでピッチをグイグイ描くモードが存在します。そして「アルゴリズムの設定」→「長さを保持」チェックの有無でもまた面白い結果が得られます! 徐々にピッチが上がって行くSE的な音やテープストップ的な音作りに最適な機能です(Steinbergさん、ピッチのカーブを保存出来るようにしてくれたらもっと最高!)。「Shift+P」で登録してあります。

☆プロジェクト編

・VSTインストゥルメントの編集
「E」

・チャンネルの編集
「Ctrl+E」

・選択したトラックを新規フォルダーに移動
「Ctrl+Shift+F」で登録してあります。

 例えばオーディオ系のショートカットはShift、MIDI系はCtrl、など規則性を持たせると自分でも把握しやすくなるのではないでしょうか。

kors k(S2TB Recording)

 音楽プロデューサー、アーティスト、DJ。ハードダンスミュージックを主軸としているものの、カバーしている音楽スタイルに限りはない。ハイクオリティーで斬新な音作りに魅了されるファンが各国に多数存在する。

 「beatmania」を始め、各種リズムゲームのシーンにおいて絶大な人気を誇るトラックメーカー。その傍ら、アニメ関連の楽曲やJ-POPのリミックス、国内外のレーベルからのリリースなどその活躍範囲は広く、トータルで500曲以上におよぶ楽曲群を世に送り出している。teranoidやEagle、StripE、といった名義でも活動。現在はDJとしてクラブやイベントのステージでも活躍しており、国内のみならず北米~アジア各国~ドイツなどでもライブを重ねている。

 自らのレーベル「S2TB Recording」から多数のCDをリリース。遂には2014年6月に、アルバム「Let's Do It Now!!」をリリースしメジャーデビューを果たした。

 音楽制作ソフト「Cubase」、譜面制作ソフト「Dorico」の制作に役立つ様々なTipsをお届け! ぜひフォローしてご活用ください! Creativity First!!

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