指先でくるくる回す小さなガジェット「ハンドスピナー」。海外でブームになり日本にも上陸、その中毒性の高さからハマる人も多いようです。
Amazonなど通販サイトを見れば何十種類ものハンドスピナーが売られていますが、もちろんそのほとんどは中国製。そんな中、チラッ深セン電脳街に行ってきましたが、やはり大変なことになっていました。
スマホケース屋がハンドスピナー屋に早変わり
深セン電脳街にはスマホケース屋がたくさん入った問屋ビルがズラリと並んでいます。そのひとつに入ってみると、いままで通りケースが売られています。でも、カウンターの上などにはハンドスピナーがチラホラと。そして、ビルを奥へと進んでいくと、先日までスマホケースを売っていた店が、ハンドスピナー屋と化していました。
カウンターから壁までを覆い尽くすのはハンドスピナー。しかも、海外からのバイヤーっぽい人がやってきては大量に買いあさっていきます。
聞き耳を立てていると「1K」やら「10K」なんて会話が聞こえてきます。つまり、1000個、1万個(1000個×10セット)単位でオーダーしているのですね。ビル内を回ってみるとケース屋でありながらもハンドスピナーも売っているという二足わらじの店も増えています。世界的にブームになっているというのは本当なのですね。
どの店も置いてある品ぞろえはだいたい同じ。とはいえ、毎日のように新製品が出てくるそうで、「あっちに見たことも無いものがあったぞ」なんてスピナーバイヤーが歩きながら話している声が聞こえたりします。
値段は問屋だから当然格安。ま、ここまでの旅費と大量に仕入れたときの不良品発生率などを考えたら、そんなに美味しい商売ではないのかもしれません。
ちょっと前は2枚羽で単純に回すだけのものばかりだったのに、あっという間に歯車型やらLED内蔵などバリエーションも多く増えています。SIMが入って通信できるものでもあればおもしろいのですが、さすがにそんなものはありません。
筆者はあまり興味がわかないのでブームが終わるまではこの光景を温かく見守ろう、なんて考えていたのですが、とあるお店の前を通ったら変なものを発見しました。
ハンドスピナー付きスマホケースを発見!
なんと、スマホケースにハンドスピナーが合体! これさえあればスマホを使うのに飽きたときでも、指先をくるくるさせて暇つぶしできちゃうのです。
対応機種はシャオミやらVivoやらOppoやらと、なぜか中華メーカーばかり。でも、サムスンやアップル向けのものもありましたよ。パッケージを見ると、どうやらスマホのケースとハンドスピナーが入っていて、自分で貼り付けて使うようです。iPhone 7用を購入したら「はい」と渡されたのがこちらです。
ケース部分はかなり安っぽいものの、まあケースとしては十分機能します。後から思えば、別のケースにハンドスピナーを貼り付けてもよかったかな。
そして、ハンドスピナー部分。よく回る。うーん、このまま使えばいいんじゃないのかな、と思うくらいよく回ります(笑)
付属のアタッチメントにハンドスピナーを取り付けて、ケースの裏に貼り付ければ完成です。
いやー、よく回る! これは確かに病みつきになるかも。とはいえ、数分もやっていれば飽きます。でも、しばらくするとまたやりたくなるから不思議です。
さて、遊び終わったら裏側のハンドスピナーって邪魔ですよね。装着したままじゃポケットに入らないし。でも、アタッチメントからハンドスピナー部分だけを取り外せるので、これでスマホ側だけをポケットに入れることができます。
あれ? ならば、このハンドスピナーを裏に付けておく必要性ってあるのでしょうか。やっぱり単体で持っていればいいのではないの?と思えます。まあブームに乗っかって出てきただけ製品なので、他社がまねすることも無く、そして、この記事以外に知られることも無く、ひっそりと消えて行ってしまいそうですね。
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