通称"変な人プロジェクト"が2017年6月30日まで公募受付中。今年は募集部門が増えた!!
『異能vation』公募スタート。今年度はICT分野の"異能なアイデア"そのものも応募可能に!
2017年05月22日 23時55分更新
総務省が実施する『変な人プロジェクト』今年度も公募開始
2014年(平成26年)度から総務省がスタートし、“国が変な人認定してる”と毎度話題の多い、総務省 独創的な人向け特別枠『異能vation』プログラム。通称『変な人プロジェクト』としても知られる本プログラムが、今年度も5月22日から応募受付を開始したと、業務実施機関である角川アスキー総合研究所が発表した。
『異能vation』というプログラムは、ICT(情報通信技術)分野において"破壊的価値"を創造する、"奇想天外"で"アンビシャス"な技術課題への挑戦を支援することが目的。選考通過者は300万円を上限とする金銭的支援や、スーパーバイザーからの助言などの人的支援を受けることができる。選考基準においては、その挑戦の成功が重要視されるのではなく、むしろ価値ある失敗に挑戦することを恐れず、技術課題へのアプローチや解決の道筋を示せるチャレンジャーを奨励するというのが本プログラムの文化と言える。プログラムの概要については『異能vation』公式サイト (http://www.inno.go.jp) をお読みいただきたい。
今年からは"こだわりの技術"や"面白いアイデア"だけを応募することも可能に
本年度のプログラムに関する注目点は、技術課題に挑戦する"人"を支援する『破壊的な挑戦部門』の公募がこれまで通り継続されるとともに、新たに"アイデアそのもの"を公募する『ジェネレーションアワード部門』が設けられているという点。
新設の『ジェネレーションアワード部門』は、ICT分野における"面白いアイデア"や"実現してほしい技術課題"を募り、プログラムを介してそうした発想と人・企業がつながることにより、新しいイノベーションの芽を創出しようというのが狙いのようだ。こちらの新設部門では、選考を経て『異能ジェネレーションアワード』の表彰が行われるほか、プログラム協力協賛企業から副賞(20万円)および企業特別賞などが提供される予定とのこと。
『異能ジェネレーションアワード』は、下記に挙げる分野ごとに表彰が行われることになっている。アイデアなら何でもありというわけではさすがになく、あくまでも"ICTに関する分野"に関するアワードであるという点には留意いただきたい。
『異能ジェネレーションアワード』審査分野(ICTに関する)
- 情報通信
- 宇宙
- 医療
- 教育
- 農業・漁業・林業などの第一次産業と流通
- セキュリティ
- センシング・データ
- 電波とその有効利用
- 映像・音声
- バイオテクノロジー
- 防災
- 流通
- ロボット・AI(人工知能)
- IoT (Internet of Things)
- アプリ
- その他業務実施機関が思い付きもしない分野
"他薦"という応募方法で誰にでも参加できるのが『異能vation』
実施される両部門ともに、応募方法は"自薦"のほか、"他薦"という方法ができることも『異能vation』プログラムの特徴だ。被推薦者(技術課題へ挑戦する本人やアイデアを持っている当人のこと)に対して「推薦しておいたよ」と伝えない、というルールを守れば、他薦システムによって誰にでも応募することができる。
アイデア自体の応募をすることも可能となり、さらに多くの人たちにチャンスがひらけた今年度の『異能vation』プログラム。公募の締切は2017年6月30日(金)となっているので、応募を検討されている方は、お早めに。