最近のスマホは、どれでもスタミナはそれなりに保つという印象だが、とはいえ1分でも長く使える方がうれしいのも確か。すると選択肢は2つ、大容量バッテリー搭載機か、省電力タイプのコンパクト機か。そんななかからZenFone 3 Max、AQUOS SERIE mini、RAIJINをピックアップして比較する。
本体もバッテリーも大きい or 小さい どちらが良いのか?
今回用意したスマホはASUSの「ZenFone 3 Max」、au/シャープの「AQUOS SERIE mini」、FREETELの「RAIJIN」。SIMフリーありキャリアスマホありで異種格闘技戦の感があるが、まずは簡単に各機種の紹介から。
●ASUS「ZenFone 3 Max」(5.2型)
ZenFone 3 Maxには同じ製品名で5.2型と5.5型の2モデルがあるが、今回用意したのはエントリークラスの5.2型(ZC520TL-SL16)。バッテリー容量は4100mAhと大容量なのが最大の特長だが、4コアCPUでメモリー2GBとスペックは抑えめの印象だ。
●au「AQUOS SERIE mini SHV38」
ディスプレーは4.7型と最近のスマホでは画面、本体ともに小さめ。バッテリー容量も2400mAhしかないが、OSは最新のAndroid 7.0で、省電力性能に定評があるIGZO液晶を採用する。そのほか、VoLTE、CAにも対応。
●FREETEL「RAIJIN」
バッテリー容量は5000mAhと最大級。一方、ディスプレーもフルHDの5.5型と大きめ。8コアCPUに4GBメモリーとスペックは高いが、本体サイズも大きく重い。スタミナは有利そうだが消費電力も大きい?
まずは主なスペック比較。OSのバージョンについては4月のテスト時点のものだ。
ZenFone 3 Max (ZC520TL-SL16) |
AQUOS SERIE mini SHV38 |
RAIJIN | |
---|---|---|---|
メーカー | ASUS | シャープ | FREETEL |
本体サイズ |
約73.7×149.5 ×8.55mm |
約67×135 ×8.6mm |
約76×153.0 ×8.7mm |
重量 | 約160g | 約134g | 約183g |
画面サイズ | 5.2型 | 4.7型 | 5.5型 |
画面解像度 | 1280×720ドット | 1920×1080ドット | 1920×1080ドット |
OS | Android 6.0 | Android 7.0 | Android 7.0 |
CPU |
1.25GHz (4コア) |
1.5GHz+1.2GHz (8コア) |
1.5GHz+1GHz (8コア) |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/3GB | 64GB/4GB |
メモリーカード |
microSDHC (32GB) |
microSDXC (256GB) |
microSDXC (128GB) |
国内4G対応バンド | 1/3/7/8/19/26/28/41 | 1/3/18/26/41 | 1/3/7/8/19/28 |
キャリアアグリゲーション | × | ○ | × |
VoLTE対応 | × | ○ | × |
連続通話時間 | 1188分(3G) | 900分(LTE) | 2040分(3G) |
無線LAN |
IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | 1300万画素 | 2100万画素 | 1600万画素 |
インカメラ | 500万画素 | 800万画素 | 800万画素 |
防水/防塵 | ×/× | IPX5,8/IP6X | ×/× |
ワンセグ | × | 約7時間50分 | × |
フルセグ | × | × | × |
FeliCa | × | ○ | × |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | × | ○ | × |
Bluetooth | 4.0 | 4.2 | 4.0 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
Miracast | × | ○ | ○ |
SIM形状 | micro+nanoSIM | nanoSIM | micro+nanoSIM |
バッテリー容量 | 4100mAh | 2400mAh | 5000mAh |
Qi | × | × | × |
生体認証 | ○(指紋) | △(目) | ○(指紋) |
USB端子 | microUSB | microUSB | Type-C |
カラバリ | グレー、ゴールド、シルバー | ネイビー、ホワイト、シャンパンピンク | シルバー、マットブラック、マットネイビー(ブルー) |
性能的には、AQUOS SERIE miniとRAIJINの一騎打ち。画面サイズも本体サイズも大きく違い、重さは49gも差がある。どちらもフルHD解像度でOSはAndroid 7.0。CPUも8コア、ストレージとメモリーでRAIJINが64GB/4GBと上。
通信周りはAQUOS SERIE miniがキャリアスマホらしく強力。キャリアアグリゲーションに加えて、高音質の通話ができるVoLTEに対応し、無線LANもIEEE802.11ac対応。さらにカメラが高画素、防水・防塵、ワンセグ、おサイフケータイ対応と機能だけならスキ無しだ。
ただしRAIJINはバッテリー容量で大差をつけているうえ、通話時間を見ても3Gではあるが2040分と非常に長い。しかもDSDSに対応しているため(片方のSIMスロットはmicroSDスロットと排他)、2枚のSIMで同時待受が可能。さらにUSB端子はType-Cだ。
この2機種とくらべて全体的なスペックがやや劣るのはZenFone 3 Max(ZC520TL-SL16)で、ディスプレーはHD解像度で、OSもAndroid 6.0。4コアCPUにメモリーは2GB。DSDSにも対応していない。
スペックだけならAQUOS SERIE miniがリードと判断した。
公開当初、製品写真の一部が間違っておりました。お詫びして修正いたします。(5/15 16:15)
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