「GARMIN vivofit jr.」は、対象年齢が3歳から10歳向けのライフログセンサーで、子供向けのこうしたデバイスはまだ珍しい。
活動量計は大人が自己管理のために購入するものだが、子供が同じ動機から欲しがるとは思えない。だから保護者が子供に買って与え、自身のついでに子供も管理する。そうしたデザインを採っているのが、この製品のおもしろいところだ。
センサーはリストバンド型。バンドカラーの違いで赤い「Broken Lava」、緑のカモ柄「Digi Camo」、花柄の「Real Flower」の3種類。センサー側の小さな画面には、「てくてくエンジェル」「たまごっち」のようなノリで、昆虫や絶滅した生物のキャラクターと同時に活動量が表示される。
与えられた日課に対して「ご褒美」を与える「お手伝い」機能のような、子供向けらしい機能もある。実際に子供がどう思うかはさておき、うまく使えばより良好な子供との関係を構築できるかもしれない。で、どんなデバイスなのか。
5気圧防水で電池寿命1年のタフなヤツ
センサーの構造は、通常のライフログセンサーと同じ。加速度センサーが歩行数、睡眠状態を検知し、そのデータをBluetooth経由でスマートフォンと同期する。本体にはデータ同期用のボタンが1つある。GARMINと言えばGPSだが、保護者からもっともニーズがありそうな、子供の居場所の追跡のようなことはできない。
本体は既発売のvivofit 3の流用のように見えるが、ベルトは子供用なので当然小さく、伸縮性はあるが長さの調整は不可。必要であればベルトはvivofit 3と互換性があるので、大人用のものと交換できる。
もちろん防水設計だ。子供に水で遊ぶなと言っても意味がない。スペック上は5ATM。水深にして50mまで耐えられる。
電源はボタン電池で1個で、最大1年持つとメーカーは言っている。私は同じGARMINのボタン電池式活動量計で、電池は1年持つと言われていた「vivofit 2」を1年半使っているが、まだバッテリーを交換したことがない。憶測でしかないが、これもメーカーが言っている程度に長持ちする可能性は高い。
データはセンサー側に最大4週間分メモリーできるが、vivofit jr.をそれらしく使うには、データの同期を毎日やることになるだろう。それが保護者の仕事になる。