設計と製造、品質試験が一つ屋根の下の強み
VAIOの製品は、厳しい品質試験にパスしたものだけを量産している。あらゆる事態を想定したその試験は、動かなくなっても仕方がないと思えるほど。これも設計部門と試験部門が同じ屋根の下だからこそ、すぐに設計に反映でき、要求された品質をクリアしたものだけが製品化されてきた。
品質に関しては、海外で生産されたものでも、一度安曇野工場へ送られ、そこで最終チェックとキッティングが行なわれる。いわゆる「安曇野FINISH」だ。これは一般的にはここまで行なわれず、ソニー時代も海外生産された製品に対しては行ってこなかった。VAIO株式会社という小規模な会社になって、より品質を追求し初期不良がない製品の出荷を徹底している。もちろん、VAIO Phone Aもその1つだ。
デザインと質感、高品質、高性能を実現したVAIOのスマートフォン。VAIO Phone Aの価格は、2万67842円(税込)と、VAIO Phone Bizの半額程度で、機能的に見てもかなり安い設定。企業が導入するとなれば、さまざまなキッティングサポートも受けられるが、それを含めても導入経費はかなり抑えられることだろう。
最後にスマートフォンを導入するにあたって、企業が一番心配するのはセキュリティーだ。「Androidスマートフォンはセキュリティーがちょっと」と懸念される向きもあるが、不正改造したり、非正規アプリの導入や不審なサイトへのアクセス、気軽に会社のファイルを共有したりするなど、セキュリティーに対する認識の甘さが原因であることが多い。
ここは社員教育の徹底や、MDMなどによる端末の一元管理といった対策を講じれば、リスク以上の利便性や生産性の向上が望めるはずだ。VAIO Phone Aは、働き方改革の一躍を担う端末であることは間違いない。
この連載の記事
- 第56回
ビジネス
Windows Embedded Standard 7の延長サポート終了迫る。対策は万全? - 第55回
デジタル
パスワードは限界、テレワークにも効く生体認証「EVE MA」をVAIOと使う - 第54回
デジタル
テレワークのセキュリティ対策で関心度上昇中、「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」とは? - 第53回
ビジネス
大量にマシンを導入する際に考える予算と生産性のバランス - 第52回
ビジネス
モバイルワークで重要なWeb会議を実現するのに必要なもの - 第51回
デジタル
リモートワークの選択肢が必須の時代、新型VAIO SXシリーズの輝きが増す - 第50回
ビジネス
ケーブル1本で何でもできるUSB Type-C搭載がマシン選びのキモ! - 第49回
デジタル
デスクトップPCからのリプレイスで選びたい、VAIO Pro PH - 第48回
ビジネス
Windows 7 EOS間近! いまやるべきWindows 10への移行のキモ - 第47回
ビジネス
メインマシンとして使える900g以下PCが、働き方改革の課題を解決する