この連載ではいつもどのカメラでどう猫を撮ったか、的な話を中心に展開している……つもりなのだが、世の中的に一番使われてるカメラはスマホなのは確かで、私は仕事柄、出歩くときは常時何らかのデジカメを持っているのだが、それでもスマホで撮ることはよくあるのである。私の場合は「iPhone 7 Plus」だ。
どんなときにiPhoneで撮るか。3つのケースがある。
1つ目は「あ、これ撮ってすぐシェアしたい」と思ったとき。デジカメで撮った写真はシェアするのにワンクッション必要だが、iPhoneで撮っておけばすぐinstagramなりなんなりに上げられる。
この時は、まずその時メインで使ってるデジカメで撮った後、猫が動かないでいてくれたときにiPhoneに持ちかえる感じ。
冒頭写真がそうだ。鉄条網がちょっと気になるのか、よく見ると塀の中心から少しだけずれた位置に座ってるのがツボだったのである。iPhoneの望遠側カメラだとちょうどいい位置にいたのでそれで。
最初からinstagramへ上げようと撮るときは、正方形でトリミングすることを意識して撮る。
次の写真はしゃがんでiPhoneを逆さに持って被写界深度エフェクト機能(ポートレートモード)で撮った猫。背景をぼけさせたかったので。
低い位置で撮りたいときはiPhoneを逆さに持つのである。iPhoneに限らず、多くのスマホはそうなんだが、カメラが背面の端の方についてるので逆さに持つだけで低い位置から撮れるのだ。これ、簡単で便利な技だ。
そして正方形に切り取ってinstagramにアップしたのがこちらだ。
2つ目のケースは「お、今この瞬間すぐ撮りたいけど、カメラはバッグの中だー、がさごそ取り出してたら猫がびっくりしちゃうかもー」なとき。
iPhoneはたいてい手に持ってるか、ポケットのすぐ取り出せる場所にあるのでとっさに撮るには都合がいいのだ。
古い住宅街を歩いてて、あ、猫がいる、と思ったら、いるどころかわんさかと集まってて、皆が一斉にこちらを凝視したので、あ、これは今すぐこの瞬間に撮らないと猫たちが警戒して散らばっちゃうと感じたのである。
で、さっとしゃがんで右手に持ってたiPhone(地図を見てたのだ)で撮ったのがこれ。
撮ったときは猫が何匹写ってるかなんて考えもしなかったなんだが、あとで数えたら6匹。
このとき何枚か撮ったのだが、6匹全部写ってたのは最初に撮ったこれだけだったのである。すでに一番近くにいる猫が動き出して少しブレてるから。
しっかり余裕を持って撮れるときは、タッチAFとかAFロックとか露出補正とか、ちょっとした指先技を駆使できるんだが、そんな余裕がない、このタイミングで今すぐ撮りたいってこともある。
そのときのポイントは猫を構図のど真ん中に置くこと。
iPhoneのカメラはカメラ任せで撮るとき「顔を見つければ顔に、そうじゃないときは画面中央に」フォーカスを合わせようとするからだ。そうすると猫にピントが合う。

この連載の記事
-
第949回
デジカメ
猫撮り散歩に最高! 軽くて取り回し抜群のタムロンレンズで撮ると日常がこんなに楽しくなる -
第948回
デジカメ
最軽量・最速AF・長時間駆動! キヤノン「EOS R6 Mark III」が撮影のストレスを激減させる理由と猫撮影で実感したその実力 -
第947回
デジカメ
タムロンの新レンズが猫散歩の相棒に! 広角から望遠まで、地域猫との一瞬を逃さない高倍率ズームの真価 -
第946回
デジカメ
富士フイルムの「X-T30 III」はキジトラだけじゃない! フィルターで瞬時に撮りたい色にしてくれる -
第945回
デジカメ
富士フイルムの新カメラ「X-T30 III」でキジトラを撮ったらケモノっぽくてカッコ良く撮れた -
第944回
デジカメ
「iPhone 17 Pro」は最高のお気軽室内猫撮影スマホだった! -
第943回
デジカメ
猫好き必見! 動きが速すぎる猫のおもちゃ遊び撮影で見るミラーレス一眼の進化 -
第942回
デジカメ
突如訪れた愛猫の死! 過去さまざまな機材で撮影した写真で振り返りつつ悲しみを癒す -
第941回
デジカメ
夕暮れの猫たちを美しく切り取る「iPhone 17 Pro」のカメラに感動!4倍光学ズームと8倍クロップ望遠が便利 -
第940回
デジカメ
ライカカメラ搭載の「Xiaomi 15T Pro」はコスパ最強の猫スマホだった! -
第939回
デジカメ
パナソニック「LUMIX DC-TZ99」が実現する驚きの30倍ズームは猫を撮るのにピッタリだった - この連載の一覧へ











