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引っ張られる痛みゼロ、ヒザや太もも裏もあっという間に処理できる

自転車乗りはパナソニックのボディートリマー「ER-GK60」を買うべし

2017年05月05日 10時00分更新

文● 南田ゴウ/ASCII編集部

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 最初に結論から書きますが、シーズン中に脚を剃っているサイクリストの視点では、5月1日発売のパナソニックの男性用ボディートリマー「ER-GK60」はマストバイです。実売価格は9000円前後で、胸やワキ、ビキニゾーンや臀部、脚部などのムダ毛をやさしくグルーミング可能。既存のボディートリマーは電気シェーバー型の製品が多かったのに対して、ER-GK60は剃る部位に合わせて持ち方を変えられる“I字シェイプ”を採用したことが最大の特徴です。

I字シェイプを採用する男性用ボディーグルーマー「ER-GK60」。5月1日発売で実売価格は9000円前後

スイッチはオンオフのみで強弱などの設定はなし

 身だしなみの一環としてヒゲ剃りだけでなく、すでに全身をグルーミングしている男性もいるかとは思いますが、ムダ毛処理はなかなかめんどうなもの。特に男性の場合は脚を露出しない服装が多いため、どうしてもグルーミングは後回しになってしまいがちです。しかし、ムダ毛を剃ることに抵抗がない趣味をもつユーザーもいます。たとえばサイクリングやスイミングが趣味の方は、グルーミングに抵抗が少ないかと思います。

3種類のアタッチメントとACアダプター、掃除ブラシと専用オイル、携帯用ポーチが付属する

ACアダプターは直挿し式。少し高さがあるため、他のコンセントに干渉する場合は別途電源タップが必要だ

 筆者はロードバイクでのサイクリングや自転車旅行が趣味。4~10月のハイシーズンは脚を剃り上げています。11月から3月までは脚が見えない冬用のノングタイツを履くためムダ毛ボーボーだったりしますが……。

 これまではフィリップスの電気シェーバー+バリカン型ボディーグルーマー「TT2040/15」を愛用していましたが、3月末に一気にグルーミングする際はムダ毛が長くなっているため、電気シェーバー側で剃ると毛が引っ張られて痛いのが難点。最初にバリカン側で毛を短くする作業を強いられ時間がかかるのも不満でした。

 さてここからが本題、サイクルイベント「第6回 GSRカップ」に参加するため、さっそくER-GK60でのボディーグルーミングを試す機会が訪れました。これまでは電気シェーバー型グルーマーを使っていたので、ペンのように持つI字シェイプが新鮮です。本体には長さ2mmに仕上がる「肌ガードアタッチメント」と3mm、6mmの計3種類のアタッチメントが付属。筆者はツルツルにしたかったので、肌ガードアタッチメントを外して脚を剃ってみました。なお、防水仕様ですが使う際は肌や毛が乾いた状態である必要があります。ムダ毛を回収するファンもないのでお風呂場で使いましょう。

肌ガード用の2mmと長さ調整用の3mm、6mmのアタッチメントが付属する。アタッチメントを外してのグルーミングも可能

刃はどちらの面を当てても剃ることができる。刃の先端は丸みのあるラウンド形状で、最短0.1mmの長さでグルーミング可能

 ER-GK60は面を軽く肌に当てて、毛の流れに逆らうように動かすことでカットしていきます。刃はどちらの面を当てても剃れるのが便利。固定刃の先端は丸みのあるラウンド形状で、最短0.1mmの短さで剃ることが可能。最初は早く動かしていたためか「あまり剃れないな」と思いましたが、説明書のとおりゆっくり動かすと、おもしろいようにムダ毛が剃れます。いちばん感動したのは毛が引っ張られず、まったく痛みがないこと。これは快適です。

画像左から肌ガード(2mm)、3mm、6mmのアタッチメントを装着したところ

 毛深い部類に入る筆者でも、太ももから足首までゆっくりと両脚全体を剃っても10分程度しかかかりませんでした。特に便利だったのが、太ももの裏側やヒザ周りなど、電気シェーバーでは剃りにくい場所が手早くグルーミングできること。さらにペン型のため、お尻の周囲も無理なくグルーミングできるのもメリットです。

ペンのように持てるので、脚の裏側やヒザ裏も手早く処理できる

逆に持つとお尻の周囲などを安全に処理可能

 ちなみに、1回動かすだけでは剃り残しが出るため何回か同じ場所を動かす必要があります。筆者は肌がそれほど強いほうではありませんが、剃った後に痛むこともありませんでした。ただし、強めに肌に刃が当たった場所か少々表皮が白くなった部分もありました。敏感肌の方はグルーミング後のケアも忘れずに。

 グルーミング直後はほぼすね毛は見えなくなりますが、ツルツルという感触ではなくすごく短く毛を刈った感じでしょうか。筆者の場合は3日ほど経過すると少しすね毛が見えてきます。処理後の少しジョリジョリした感触が気になる方は、グルーミング後にシェーバーで仕上げるとよいかと思います。

 サイクリスト的な視点では、EK-GR60は「痛みなく手早く剃りにくい場所を処理できる」ということで先述したとおりマストバイのデキ。特に剃りにくいヒザ裏や太もも裏を処理する際のイライラから解放され、レースやイベント前のムダ毛処理の儀式が短縮されるのはうれしいですね。ムダ毛処理の時間が短くなればなるほど、それだけ睡眠時間も確保できます。シーズンイン時にいちど短く処理してしまえば、金曜夜に5分ほどEK-GR60を使うだけで美脚で週末のサイクリングを楽しめます。

 今回は肌ガードアタッチメントを試すついでに長さそろえアタッチメントでTゾーンも処理してみましたが、ペン形状のためサッと方向を変えつつ使うとあっという間に痛みなく処理できます。この手軽さとストレスフリーさは、電気シェーバーでグルーミングしている方は感動するかと思います。

出先のイベント前に使う場合は、付属のポーチに入れて持ち運べる。連続使用時間は約40分で充電時間は約8時間と長めのため、事前の充電を忘れずに

 最後に、なぜサイクリストがピタピタのスパッツを履くか&脚を処理するかという理由をお話しておきましょう。ロードバイクは長時間乗ることが多いため、ペダリングや走行中の空気抵抗となる長ズボンではなく、お尻に衝撃吸収用のパッドが入ったスパッツのような“サイクルショーツ”(ビブショーツ・ビブタイツ)を履くのがオススメです。短時間なら短パンや長ズボンでも問題ありませんが、たとば1分間にペダルを90回転させると1時間で5400回脚を上げ下げする計算になります。

 実際には下り坂や空走もあるので1時間で脚の上げ下げは3000回前後かと思いますが、これが6時間ともなると合計1万8000回脚を上げ下げすることに。普段着で長時間乗ると服の抵抗がボディーブローのように蓄積するほか、衣服の縫い目により股ずれが起こる可能性が大です。筆者は最初のロングライドで思いきり股ずれを起こし、泣く泣くサイクルショーツに転向しました。

 ちなみに、本場のロードバイクレースではグルーミングが当たり前らしいです。その理由は、転んでケガをした際に患部に毛を巻き込まないためケガの回復が早いことと、レース後のマッサージがしやすいことの2点。とはいえ、筆者の場合サイクリングは仕事ではなく趣味なのであまり剃る理由もありませんが、見た目が悪いよりは良いほうがいいですよね!

「ER-GK60」の主なスペック
ステンレス刃物鋼
電源 8時間充電式
使用時間 連続約40分
バッテリー 1100mAh
水洗い
サイズ/重量 33×47×192mm/約140g
発売日 5月1日
実売価格 9000円前後(税抜)
■Amazon.co.jpで購入

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